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2025.07.15インプラント体の素材や治療工程を比較する方法

 

「インプラントって、結局どれが良いの?」と迷っていませんか?

 

素材、タイプ、費用、治療期間…選択肢が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない。しかも、術後の結合やあごの骨との安定性、金属アレルギーのリスクなど、不安は尽きません。

 

実は、インプラント治療は表面的な「人工歯」だけでなく、その奥にあるチタンやジルコニアといった素材の違いや、粘膜・顎骨との相性、さらにはオッセオインテグレーションという骨との結合プロセスの良し悪しが結果を左右します。

 

本記事では、インプラント体の種類や特徴をはじめ、インプラント治療で知っておきたい情報をわかりやすくまとめました。

 

インプラント体とは何かを理解する

歯に埋め込む部品の役割について

インプラント体とは、歯を失った箇所に人工歯根として埋め込まれるパーツのことを指します。あごの骨に直接固定されるこの部品は、噛む力を安定して支えるために非常に重要な役割を担っています。天然歯の根の代わりとなる構造であり、チタンやチタン合金など生体親和性の高い素材が使用されることが多いです。

 

この部品は、外科的処置によってあごの骨にしっかりと埋め込まれ、一定期間をかけて骨と結合する工程を経ます。これにより、周囲の骨がインプラント体を包み込むように安定化し、しっかりと固定される仕組みです。こうした構造のおかげで、噛む力が均等に伝わり、日常の食事でも違和感なく使用できる状態になります。

 

また、従来の入れ歯のように取り外す必要がなく、ケアも通常の歯磨きに近い感覚で行える点もメリットの一つです。使用者にとっては違和感が少なく、審美性と機能性を兼ね備えた治療法として広く普及しています。

 

インプラント体の設計には、高さや直径、ねじの形状などが細かく調整されており、骨の状態や口腔内の構造に合わせて最適なものが選ばれます。つまり、一人ひとりに合わせたカスタマイズが可能で、治療の自由度が高いという特長があります。

 

このように、インプラント体は単なる金属の部品ではなく、口腔内の健康を支える基盤として高い機能性と安全性を追求した医療機器です。治療前には歯科医師が丁寧に骨の量や質、周囲の歯とのバランスを確認し、患者に最も適したインプラント体を選定します。

 

咀嚼力の回復や顔貌の自然な印象を取り戻すためには、このインプラント体の安定性が重要であり、成功率を大きく左右する要素であることを理解しておく必要があります。

 

人工歯と接続する部分との関係性

インプラント治療においては、インプラント体だけでなく、それと人工歯をつなぐアバットメント、そして実際に見える人工歯(上部構造)が三位一体となって構成されます。この中でインプラント体は土台として機能し、その上に装着される部品が全体の構造を完成させます。

 

インプラント体と人工歯は直接つながるのではなく、アバットメントという接続部材を介して固定されます。この接続構造により、噛み合わせの調整や審美性の確保が柔軟に行えるようになります。アバットメントは通常ネジやセメントで固定され、取り外しや調整が必要な場合にも対応可能です。

 

人工歯はセラミックなどで作られ、色や形も周囲の天然歯と調和するように設計されます。この連携がうまく機能することにより、自然な噛み心地と美しい見た目が再現されます。また、アバットメントとインプラント体との密な連携により、細菌の侵入を防ぎ、周囲の歯ぐきや骨の健康を維持する効果もあります。

 

この三層構造の理解は、インプラント治療の全体像を把握するうえで不可欠です。インプラント体はあくまで基盤に過ぎず、全体の完成度はアバットメントと人工歯の精度、そしてそれらとの調和により大きく左右されます。これらすべてが正確に設計・装着されて初めて、満足のいく治療結果につながるのです。

 

治療を受ける前に知っておきたい基本内容

インプラント体に関する治療を検討する際、まず知っておきたいのは「誰でも受けられる治療ではない」という点です。あごの骨の量が十分でなかったり、全身的な疾患がある場合には、適用が難しいことがあります。これを見極めるために、事前のカウンセリングと精密検査が欠かせません。

 

初診時にはCT撮影や歯周組織の検査を通じて、骨の状態や神経・血管の位置を詳細に確認します。その上で、どの位置にどのタイプのインプラント体を埋入するか、精密なシミュレーションが行われます。この段階で治療の可否が判断され、必要に応じて骨造成といった前処置が提案されることもあります。

 

治療の工程は、インプラント体の埋入手術から始まり、一定期間の治癒を経て、アバットメントと人工歯の装着へと進みます。この過程は通常数ヶ月を要し、定期的な通院が必要です。また、インプラント体が骨と確実に結合する「オッセオインテグレーション」と呼ばれる現象が成功の鍵を握っています。

 

一方で、治療後のケアも重要です。インプラント体は虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎と呼ばれる炎症には注意が必要です。天然歯と同様に日々のブラッシングが不可欠であり、定期的なメンテナンスによって長期的な安定が確保されます。

 

治療を受ける前には、自身の口腔内の状態を正確に把握し、信頼できる歯科医院で納得のいく説明を受けることが大切です。インプラント体という選択が、機能性だけでなく精神的な充実感にもつながるよう、慎重に準備を進めることが求められます。

 

素材によって異なる特徴を知る

金属系の素材でよく使われる種類

インプラント治療で最も広く使用されている素材はチタンです。チタンは生体親和性が非常に高く、骨と強く結合する性質があるため、インプラント体として理想的とされています。医療分野でも人工関節などに多用されており、安全性と耐久性に優れています。特に純チタンやチタン合金が主流となっており、インプラントの長期的な安定性を確保する上で中心的な存在です。

 

チタンは金属でありながら軽量であり、腐食にも強い性質があります。日常生活において口腔内は常に湿潤環境にありますが、その中でもチタンは劣化しにくく、長期間機能を維持しやすいという点で高く評価されています。また、インプラント手術後に骨との一体化がスムーズに進みやすく、治療期間や定着のしやすさにおいても患者にとって利点の多い素材です。

 

加えて、表面処理技術の進化により、チタン素材はさらに改良されてきています。チタン表面に微細な凹凸をつけたり、酸化処理を施すことで骨細胞との結合力を高める工夫がなされており、より短期間での骨結合を実現しやすくなっています。こうした技術進化により、チタン系インプラントの選択肢はさらに広がりつつあります。

 

インプラントに使用される金属素材には、チタン以外にもジルコニウムとの合金タイプも存在します。チタンの特性を活かしつつ、ジルコニウムの硬さや白さといった特性を融合させることで、強度と審美性の両立を図ることが可能です。金属素材の選択肢は、患者の口腔環境や求める機能に応じて柔軟に対応できるようになってきています。

 

素材名 特徴 生体親和性 耐久性 審美性
チタン 骨と結合しやすく軽量で腐食に強い 高い 高い 普通
チタン合金 強度と加工性が高く、臨床利用が多い 高い 非常に高い 普通
チタン+ジルコニウム 審美性と強度のバランスに優れる 高い 高い やや高い

 

金属以外の新しい選択肢について

近年では、金属を使用しない非金属系の素材にも注目が集まっています。とくにジルコニアというセラミック素材は、金属アレルギーの心配が少なく、歯ぐきとの親和性にも優れている点から需要が拡大しています。ジルコニアは見た目も自然で白く、口元の審美性を重視する人にとって魅力的な選択肢となっています。

 

ジルコニアインプラントの大きな特徴は、その耐久性と美しさにあります。従来の金属インプラントでは、歯ぐきが下がった際に金属部分が見えてしまうことがありますが、ジルコニアであれば色調が歯と近いため、自然な見た目を保ちやすいです。また、金属を含まないため、金属アレルギーのある人でも安心して選択することができます。

 

さらに、ジルコニアは表面が非常に滑らかで、プラークが付着しにくいという利点もあります。これは、インプラント周囲炎などのリスクを低減するうえでも有効であり、長期的な口腔内の健康維持に貢献します。実際の臨床現場においても、ジルコニアインプラントは慎重に選ばれながらも確実に支持を得ています。

 

ただし、ジルコニア素材はチタンに比べて骨との結合力がやや劣る可能性があるとされており、症例によっては慎重な判断が必要です。特に噛む力が強い方や奥歯の部位に使用する場合には、チタンと比較して耐久性や加工の難しさが懸念されることがあります。そのため、歯科医師と十分な相談を行い、自分に合った素材選びをすることが重要です。

 

素材ごとに異なる見た目や噛み心地の違い

インプラントの素材は、見た目の印象だけでなく、実際の使い心地にも大きく関わってきます。たとえば、チタン素材は金属であるため、強度に優れており、奥歯のように大きな力がかかる部位には非常に適しています。一方で、金属特有の色味があるため、前歯など審美性が求められる場所では、場合によっては色調の違いが気になることがあります。

 

ジルコニア素材は白く、天然歯に近い色調を持っているため、前歯など目立ちやすい部分に向いています。審美性を重視する場合には、ジルコニアを選ぶことで、口元の自然な印象を維持することができます。また、ジルコニアは非常に硬く、噛んだときの感触も安定しており、快適な噛み心地が得られるという声もあります。

 

ただし、硬すぎる素材は噛み合わせに影響を与えることもあるため、素材選びはあくまで口腔内全体のバランスを考慮する必要があります。さらに、素材ごとに温度の伝わりやすさや感触にも違いがあり、チタンは熱伝導性が高いため、温かいものや冷たいものの感覚が伝わりやすい特徴があります。ジルコニアはこの点で熱伝導が少なく、快適に感じる人も多いです。

 

噛み心地に関しては、どの素材を選んでも人工歯としての違和感は少ないように設計されていますが、患者によって感じ方には個人差があります。そのため、実際に使ってみた感想や生活スタイルとの相性なども、素材選びの参考にすることが望ましいです。見た目の美しさだけでなく、機能性や感覚面にも配慮することで、インプラント治療の満足度はより高まります。

 

インプラント体の形や構造の違い

ねじのようなタイプと円筒形の違い

インプラント体にはいくつかの形状が存在しますが、その中でも代表的なのが「スクリュー型」と呼ばれるねじのような形状と、「シリンダー型」と呼ばれる円筒形のタイプです。これらは外見だけでなく、機能や治療時の安定性にも明確な違いがあります。ねじのような形状は、表面積が広くなりやすく、骨との接触面が増えることで初期固定性に優れているのが特徴です。埋入直後から一定の安定感を得やすいため、骨密度が比較的低い部位にも適用されやすくなっています。また、スクリュー型は回転力を用いて埋入するため、操作性にも優れ、治療者側にとっても扱いやすいとされています。

 

一方で円筒形のタイプは、骨との圧接面が少なく、初期固定がやや劣るとされるものの、骨質がしっかりしている部位に対しては問題なく使用されるケースがあります。このタイプはシンプルな形状であるがゆえに、適切な症例選定が必要となります。形状による違いは、単に見た目や技術的な好みではなく、患者の骨の状態や口腔内の条件に応じて選択されるべき要素です。これにより、インプラントの安定性や長期的な持続性にも大きな影響を与えるため、理解が欠かせません。

 

それぞれの形状には適した環境と不向きな状況が存在します。スクリュー型は骨の柔らかい箇所に向いており、即時負荷などにも適応しやすい点が利点です。円筒形は、骨質が硬い顎部に向いており、形状に左右されず均一に力が伝わるというメリットもあります。どちらの形状であっても、正しい手技と診断のもとで使用されれば、高い治療成果を期待できます。形状の違いは、患者にとっても理解しておくべき重要なポイントといえるでしょう。

 

一体化されている構造と分かれている構造の違い

インプラント体の構造には、「ワンピース」と「ツーピース」という2つの基本的なタイプがあります。ワンピースはインプラント体とアバットメントが一体化している構造を持ち、ツーピースはインプラント体とアバットメントが分離している構造です。

 

ワンピースとツーピースの違いは以下の通りです。

 

構造タイプ 特徴 利点 留意点
ワンピース 本体と支柱が一体化 手術が一度で完了する 管理が難しく、位置調整ができない
ツーピース 本体と支柱が分離 柔軟な角度調整と治療計画が可能 手術工程が増える可能性がある

 

このように、構造の違いは処置の進行や仕上がりの見た目にも大きく関与します。どちらの構造が適しているかは、骨の状態や噛み合わせのバランス、審美的な要件など複数の要素を踏まえて決定されます。

 

見た目よりも重要な構造的な工夫について

インプラント体の外見にとらわれがちですが、本当に重要なのは内部の構造設計に隠された工夫です。インプラント体は見えない部分にこそ、長期的な使用に耐えるための技術が凝縮されています。たとえば、表面処理の工夫は骨とインプラント体の結合を促進し、早期の固定性と生体親和性を両立させる役割を果たします。マイクロレベルで表面が粗く加工されていることで、骨の細胞がインプラント体に接着しやすくなり、より早く治癒が進むようになります。

 

また、インプラント体の内部構造も見逃せません。ねじ山の角度や幅、螺旋の深さなど、微細な設計が噛み合わせ時の衝撃を和らげたり、負荷を均等に分散するための役割を担っています。こうした工夫によって、インプラントの破損や周囲の骨への悪影響を避けることができ、快適な使用感が長く続くようになります。

 

さらに、接続部の精度も重要な要素です。アバットメントとインプラント体の接合部が緩んだり微小な動きを生じると、細菌が侵入しやすくなり、周囲の骨に炎症が起こるリスクが高まります。このため、接続部分の精密な設計と素材の選定が必要不可欠です。高い加工精度を持つ製品は、こうした問題を最小限に抑えることができるため、治療の成功率や長期的な安定性にも直結します。

 

構造上の配慮は、単に製品の設計者のこだわりだけでなく、実際に使用する患者の快適さや衛生管理のしやすさにも関係しています。口腔内という複雑な環境において、構造的な信頼性は患者に安心感をもたらすだけでなく、歯科医師によるメンテナンスのしやすさにも貢献します。これらの見えない部分への配慮こそが、インプラント治療において最も重要な視点の一つであるといえるでしょう。

 

埋め込む手順と治療の流れ

顎に取り付けるまでの一般的な流れ

インプラント治療は、単に人工歯根を骨に埋め込む処置だけでなく、初診からアフターフォローに至るまでの一連のプロセスが重要になります。まず行われるのが初診とカウンセリングです。患者の健康状態や生活背景、口腔内の悩みについて詳細な聞き取りが行われ、インプラントに適応可能かどうかを判断します。そのうえで、精密な検査が必要となります。

 

精密検査ではレントゲン撮影やCTスキャンなどを用いて顎骨の量や質、神経や血管の位置を把握します。このデータをもとに、患者に最適な治療計画が策定されます。治療計画には埋め込むインプラントの本数やサイズ、角度などが盛り込まれ、同意の上で次のステップに進みます。

 

いよいよインプラント埋入手術が行われます。局所麻酔下で顎の骨に穴をあけ、インプラント体を慎重に埋め込みます。出血を最小限に抑えながら行われるこの工程では、高度な技術と衛生管理が求められます。埋入後は縫合して処置を終えますが、この段階ではまだ人工歯は装着されません。

 

次に訪れるのが治癒期間です。この期間は数ヶ月にわたり、インプラントと骨が結合する「オッセオインテグレーション」と呼ばれる過程を待ちます。この結合が完了することで、インプラントがしっかりと顎骨に固定されるため、その後の補綴物の安定性が向上します。

 

結合が確認された後、アバットメントと呼ばれる接続部品を取り付けます。そして最後に、患者ごとにカスタマイズされた人工歯を装着して機能と見た目を回復させます。最終的にはメンテナンスの重要性が強調され、長期間にわたる使用と安定を保つために、定期的な通院が推奨されます。

 

処置の数や所要日数はどれくらいかかるか

インプラント治療にかかる時間や通院回数は、個々の症状や全身の健康状態によって差があります。しかし、全体の流れを把握することで、不安を和らげることができます。初診ではカウンセリングと視診を中心に行い、精密検査が必要であれば次回に実施されます。この精密検査では、顎骨の密度や厚みを確認し、治療が安全に行えるかどうかを判断します。

 

続いて治療計画が提示され、患者の同意を得てから埋入手術に入ります。埋入手術そのものは局所麻酔で行われ、日帰りで完了することが多いです。処置時間はおおむね1時間以内であり、術後は感染予防のための抗菌薬などが処方されます。

 

手術後は、インプラントと骨がしっかりと結合するまでの治癒期間に入ります。この期間は一般的に2〜6ヶ月程度とされており、結合の進行具合は定期的なチェックで確認されます。結合が完了した後、アバットメントの装着と人工歯の型取りを行い、最終的な装着に進みます。装着後も安定して使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

以下に、標準的な治療工程と所要時間の目安を表にまとめました。

 

治療工程 所要時間の目安
初診・カウンセリング 30分〜1時間
精密検査 1時間
治療計画の説明 30分〜1時間
インプラント埋入手術 1時間程度
治癒期間 2ヶ月〜6ヶ月
アバットメント装着 30分〜1時間
人工歯装着 1時間
メンテナンス 定期的

 

このように、治療の全体像を事前に把握しておくことで、患者は安心してインプラント治療に臨むことができます。とくに治癒期間中の自己管理や通院が、治療の成否に大きく関わるため、患者側の積極的な協力も不可欠となります。

 

処置に使われる器具と管理について

インプラントの埋入には、多くの専用器具と高度な衛生管理体制が求められます。まず、インプラント体を埋め込むために使用されるのが、専用のドリルシステムです。骨への穴あけは段階的にサイズを変えて行われ、過度な圧力や摩擦熱を避けることで骨への負担を最小限に抑えます。

 

ドリル操作に続いて使われるのがハンドピースです。これは一定のトルクでインプラント体を正確に挿入するための装置であり、滑りや歪みのない埋入を実現します。装着後にはアバットメントを連結する必要がありますが、その際にはトルクレンチが活躍します。この器具を使うことで、メーカーが推奨する適切な力加減での固定が行われ、長期的な安定が確保されます。

 

また、処置時の環境管理にも細心の注意が払われます。すべての器具はオートクレーブ滅菌が徹底され、手袋やドレープなども使い捨てのものが用意されます。処置室は清潔な状態が維持されており、空気清浄機や除菌ライトなどによる空間管理も重要です。術者は処置中にマイクロスコープや拡大鏡を使用することも多く、より精密な作業が可能になります。

 

唾液の侵入を防ぐためのバリア材や吸引器具の使用も、衛生的な環境を保つ上で欠かせません。さらに、術後は抗菌薬の使用や洗浄によって感染を予防し、患者へのセルフケア指導も行われます。ブラッシングの方法やメンテナンス用品の選び方まで詳しく説明され、治療の効果を持続させるための取り組みが行き届いています。

 

インプラントは長期間にわたって機能する人工歯根であり、その成功は細部まで配慮された処置と管理に支えられています。患者と医療者が協力し合うことで、より高い安全性と満足度が得られる治療となるのです。

 

素材と構造ごとの違いによる印象

見た目に配慮した処置ができるかどうか

インプラント治療において、見た目の印象は非常に重要な要素です。特に前歯のように口を開けた際に目立つ部位では、審美性に配慮した治療が求められます。従来の金属製インプラントは強度が高いという利点がありますが、歯ぐきの薄い方や歯肉が後退している方では、金属の色が透けて見えることがあります。こうした審美的な問題を解消するために登場したのが、セラミック製のインプラントです。セラミックは天然歯に近い白さと透明感を持っており、前歯のような目立つ部位に適しています。特にジルコニアと呼ばれる素材は、強度と美しさを兼ね備えており、歯ぐきとの境目も自然に見せることができます。

 

また、審美性の観点からは、インプラント体だけでなく、アバットメントの形状や装着方法も重要です。スクリュー固定に比べてセメント固定は余計なネジ穴がなく、自然な見た目を維持しやすいという利点があります。しかし、セメントが歯肉内に残ると炎症の原因になることもあるため、慎重な取り扱いが必要です。このように、見た目に優れた仕上がりを実現するためには、単に素材の選定だけでなく、構造全体を意識した設計と処置が必要です。歯科医師は患者の希望と口腔内の状況を踏まえたうえで、最適な方法を選択することが求められます。

 

セラミックインプラントの特徴としてもう一つ注目すべき点は、プラークが付きにくいという性質です。プラークとは歯の表面にたまる細菌の膜のことで、これが付着しやすい素材は歯周病のリスクを高める原因となります。セラミックはその表面が非常に滑らかであるため、清潔な口腔内環境を保ちやすいという特性があります。

 

金属の使用が気になる方への配慮

金属の使用を避けたいという希望を持つ方は少なくありません。アレルギー体質の方にとって、金属イオンの溶出や体内への蓄積は不安材料のひとつです。チタンは生体適合性が高く、多くの人に使用されていますが、まれにアレルギー反応を起こすこともあります。こうした方には、完全に金属を含まないセラミックインプラントが有効です。セラミックは化学的に安定しており、金属アレルギーのリスクが極めて低いとされています。

 

さらに、金属の色合いに抵抗感を持つ方にとっても、セラミックは魅力的な素材です。歯ぐきの変色や、時間の経過によって金属部分が露出することを気にすることなく、長期的に美しい見た目を保つことが可能です。審美歯科の分野では、このような理由からセラミックが高く評価されており、自然な歯の再現において非常に有効です。また、セラミックは光の透過性が高いため、天然歯と調和した自然な見た目を実現できます。これは前歯部の審美性を重視する患者にとって、大きなメリットとなります。

 

さらに近年では、CAD/CAM技術によって個人に合わせたカスタムアバットメントの製作も進化しており、歯ぐきとの調和をより高める取り組みもされています。患者の希望やライフスタイルに応じた素材の選択が行われることで、治療後の満足度も高まる傾向にあります。

 

素材の種類 見た目の自然さ アレルギーの可能性 清掃のしやすさ 適した部位
チタン やや劣る 標準 奥歯部
セラミック 高い 極めて低い 非常に高い 前歯部

 

日常で感じる安定性や違和感の少なさ

インプラントは治療後、長期間にわたって使用されるものであるため、装着後の違和感の有無や快適性も重要な要素です。日常的な会話や食事の際に不快感を覚えるようでは、せっかくの治療の効果も半減してしまいます。特に、装着後の安定性が高ければ、咀嚼や発音の際にストレスがかかることもありません。チタンインプラントは骨と結合する性質が強く、強い安定性を発揮します。これにより、しっかりと物を噛むことができ、食生活において自然な感覚を取り戻すことが可能です。

 

一方で、違和感の少なさという点では、素材の熱伝導率も無視できません。チタンは金属であるため、冷たい飲み物や熱い料理に反応しやすい特性があります。これに対してセラミック素材は温度変化に対する反応が少なく、口腔内の不快感を軽減しやすいという利点があります。また、セラミックは表面が滑らかであるため、舌触りも自然に近く、装着後の異物感が軽減されるとされています。

 

さらに、構造面でも違和感の有無は大きく左右されます。骨との結合面積を広くとれる構造のインプラントは、安定感が増し、長期間の使用にも耐えやすくなります。咬合力の分散がうまく設計されているものは、噛み合わせによるストレスを最小限に抑えることができます。さらに、術後の腫れや痛みを軽減するための低侵襲手術技術や、ナビゲーションシステムを活用した精密埋入技術なども普及しており、より安心感の高い治療が実現されています。

 

また、治療後のメンテナンスも快適性に大きく影響します。定期的なクリーニングや咬合チェックを通じて、不具合の早期発見が可能となり、長期間安定した状態を維持できます。こうしたアフターケアが整っている歯科医院を選ぶことも、快適なインプラントライフには欠かせないポイントとなります。安定性と違和感の少なさは、インプラント治療における最終的な満足度に直結するため、素材選びとあわせて構造や術後管理まで一貫して高水準で提供される治療体制が理想とされます。

 

まとめ

インプラント治療において「インプラント体」の選び方は、見た目や噛み心地だけでなく、治療後の安定性や耐久性にも大きく関わる重要なポイントです。特に、素材や構造の違いが骨との結合(オッセオインテグレーション)に影響を与え、長期的な成功率を左右します。

 

近年では、チタンやジルコニアといった高強度かつ生体親和性の高い素材が主流となっており、特にチタンは骨と高い結合性を持ち、国内外の歯科医師から高評価を得ています。また、上部構造やアバットメントの組み合わせによっても審美性や清掃性が変わるため、患者一人ひとりに適した設計が求められます。

 

「費用が不透明で不安」「将来、除去のリスクがあるのでは?」といった悩みは、多くの方が抱える共通の課題です。しかし、素材や形状、治療方法を理解し、信頼できる歯科医師と相談することで、それらの不安は大きく軽減されます。

 

本記事を通じて、インプラント体に関する基礎知識から実際の選び方までを総合的に把握していただくことで、将来的な後悔や無駄な費用の発生を防ぐ一助となれば幸いです。治療は一度きりではありません。だからこそ、知識を持ち、納得した上で選択することが大切です。

 

よくある質問

Q. インプラント体にはどのような種類があり、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
A. インプラント体には主にチタンやジルコニアといった素材が使用されており、それぞれに特徴があります。チタンは高い結合性と安定性があり、臨床実績も豊富なため、多くの症例で採用されています。一方でジルコニアは審美性に優れ、金属アレルギーへの配慮が必要な方に選ばれています。また、構造としてはワンピースとツーピースがあり、処置の回数やメンテナンスのしやすさなどにも違いがあるため、自分に合ったタイプを選ぶことが重要です。

 

Q. インプラント体の治療にはどのくらいの期間がかかり、どのような手順で進むのでしょうか?
A. 治療はまず診断と検査から始まり、顎骨への埋入手術を経て、上部構造の装着までが一連の流れとなります。顎の骨とインプラント体がしっかりと結合するまでに時間がかかるため、数カ月にわたる通院が必要になることもあります。処置回数やスケジュールは、選んだ素材や構造、患者の骨の状態によっても変わるため、事前に歯科医師としっかり相談することが大切です。

 

Q. インプラント体は見た目にも自然な仕上がりになりますか?
A. 審美性を重視する方にとって、見た目は大切なポイントです。前歯など目立つ部位には、上部構造にセラミックを使用することで、周囲の天然歯と調和した自然な印象に仕上げることができます。また、アバットメントにジルコニアを使用することで、金属色が透けることを防ぎ、歯肉との美しいラインを保つことも可能です。構造や素材の選択次第で、見た目の満足度は大きく変わります。

 

Q. インプラント体が外れてしまうことはあるのでしょうか?その場合の対処法は?
A. インプラント体が外れるケースは非常に少ないですが、歯ぎしりや清掃不足、骨の状態などが原因でゆるみが生じることはあります。特にスクリュー部分や上部構造との接合部に問題が発生することがあります。外れた際は自分で戻そうとせず、すぐに治療を受けた歯科医院に連絡しましょう。専門的なチェックを受けることで、再装着や構造の調整が適切に行われ、長期的なトラブルを防ぐことができます。

 

医院概要

医院名・・・海岸歯科室 CHIBA STATION

所在地・・・〒260-0031 千葉県千葉市中央区新千葉1-1-1 ペリエ千葉6F

電話番号・・・0120-087-318


〒260-0031 千葉市中央区新千葉1-1-1
ペリエ千葉6F
0120-087-318

043-202-0555

診療時間
09:00~19:00
休憩時間 13:00~14:30
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休憩時間 13:00~14:30