2025.04.09インビザライン矯正の基本概要と適応疾患、メリットを解説
「インビザライン矯正って、結局どれくらい痛いの?」「期間は?費用は?本当に目立たないの?」と悩んでいませんか?
ワイヤー矯正に抵抗がある方や、歯並びにコンプレックスを抱える方にとって、透明で取り外し可能なマウスピース装置は理想的な選択肢に映るかもしれません。しかし一方で、装着時間の自己管理、治療効果の個人差、抜歯の要否など、実際の体験を知るほどに不安が膨らんでしまうのも事実です。
例えば、矯正歯科の現場では「自己判断で装着を怠り、歯列に後戻りが生じた」という症例も報告されており、費用をかけても満足できないケースが生じています。さらに虫歯や歯周病のリスク、歯根への負荷など、見た目以上に治療には慎重な判断が求められます。
だからこそ本記事では、マウスピース矯正の専門家監修のもと、インビザラインの代表的メリットから具体的な注意点、後悔しやすいパターンとその回避方法までを徹底的に整理しています。
この記事を読むとインビザライン矯正で本当に「損をしない判断」ができるようになり、今後の治療計画における不安や後悔を避けられる可能性が高まります。これから矯正を考えるあなたにとって、有益な判断材料となるはずです。
インビザライン矯正とは?最新技術で進化するマウスピース矯正の基本概要
インビザライン矯正の仕組みとは?
インビザラインは、取り外し可能で透明なマウスピース型の矯正装置を使用し、歯列を徐々に理想的な位置へと導く最先端の矯正方法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、目立ちにくく審美性が高いため、特に大人の矯正ニーズに応える形で広く普及しています。
この矯正法では、まず3Dスキャンで口腔内の詳細なデータを採取し、コンピューター上で「歯が動く過程」を可視化したシミュレーションを作成します。これを基に複数枚のマウスピース(アライナー)を製作し、1〜2週間ごとに交換することで段階的に歯を移動させていきます。
特に注目すべきは、歯の動きを管理する「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起物の存在です。これは歯に直接装着され、マウスピースが歯を的確に動かすための取っ掛かりとして機能します。このアタッチメントにより、従来は困難とされた動きにも対応できるようになっています。
さらに、治療の各ステップは「ClinCheck」と呼ばれる3Dシミュレーションによって管理され、医師と患者が視覚的に進捗を確認できる点も信頼性を高める要因です。これは患者のモチベーション維持にも大きく寄与しています。
インビザラインは、デジタル技術と矯正歯科の融合から生まれた矯正方法であり、従来の矯正と比較しても、審美性、快適性、柔軟性という面で大きな進歩を遂げています。
このように、見た目の良さだけでなく、治療工程の精密さや、患者のライフスタイルへの配慮など、多くの利点を備えたインビザラインは、現代の矯正治療における新たな選択肢として注目されています。
どんな症例に適しているのか?
インビザライン矯正が特に効果を発揮するのは、軽度から中程度の歯列不正を持つ患者です。具体的には、前歯の軽度なガタつきやすきっ歯、出っ歯、反対咬合、開咬、軽度の叢生などが挙げられます。
インビザラインで矯正可能な代表的症例としては、以下のようなものがあります。
表:インビザライン矯正が対応しやすい症例と治療の目安
| 症例 | 特徴 | 治療期間の目安 | 難易度 |
| 軽度の出っ歯 | 上顎前突、口元が出ている | 約6〜12ヶ月 | 低〜中 |
| すきっ歯(空隙歯列) | 歯と歯の間に隙間がある | 約6〜10ヶ月 | 低 |
| 軽度の叢生(歯の重なり) | 前歯が少し重なっている | 約9〜15ヶ月 | 中 |
| 反対咬合(受け口) | 下の歯が前に出ている | 症状により異なる | 中〜高 |
| 開咬 | 前歯の上下がかみ合わない | 症状により異なる | 中〜高 |
多くの症例において、治療はワイヤー矯正に比べて快適で、見た目のストレスが少ないことが評価されています。加えて、装置の取り外しが可能なため、口腔衛生の管理がしやすく、虫歯や歯周病のリスクを低下させることにもつながります。
中でも「前歯だけの矯正」や「部分矯正」に対応しやすい点は、費用と期間の両面でのメリットがあります。たとえば、前歯6本のみを整える軽度の矯正であれば、期間は6ヶ月以内、費用は30万円前後に抑えられるケースもあります。
加えて、10代から30代の比較的若い世代に多く選ばれる傾向があり、見た目の美しさを重視する就活中の学生や、営業職など人前に出る機会の多い職業層にも人気があります。矯正装置が目立たないという特長が、審美面の安心感をもたらしているからです。
対応できない症例とは
インビザラインは多くの症例に対応可能ですが、すべての歯列不正に適応できるわけではありません。特に、骨格性の不正咬合や抜歯を伴う重度の叢生など、一部の症例では十分な効果が得られない可能性があります。
対応が難しい主なケースには以下のようなものがあります。
表:インビザラインで対応が難しい主な症例と理由
| 症例 | 問題点 | 推奨される治療法例 |
| 重度の叢生(がたがたな歯並び) | 歯の移動スペースが不足、抜歯が必要な場合が多い | ワイヤー矯正、抜歯併用 |
| 骨格性の上顎前突・下顎前突 | 顎の成長バランスが大きくずれている | 外科的矯正+ワイヤー矯正 |
| 重度の開咬 | 前歯のかみ合わせが極端に開いており、噛む力が働きにくい | 外科的矯正またはワイヤー矯正 |
| 大臼歯の大きな移動が必要 | アライナーでは十分な力がかかりにくく、移動が困難 | ワイヤー矯正、アンカースクリュー併用 |
さらに、インビザラインでは「歯の回転移動」や「大きな傾斜移動」など、高度な動きを必要とする症例には制限があります。これらの症例では、歯にしっかりと固定されたワイヤー装置の方が安定的かつ効果的に治療が進められます。
また、「インビザラインはできないと言われた」という声が口コミやブログなどで散見されますが、これは医師による診断の結果、予想される効果が十分でないと判断された可能性が高いです。このような判断は、歯科医師の知識・経験・技術力に依存するため、複数の矯正歯科でのセカンドオピニオンを受けることが推奨されます。
加えて、歯周病が進行している患者や、虫歯治療が未完了の場合も、インビザラインによる治療が難しい場合があります。これは、装置の装着によってさらに口腔環境が悪化する恐れがあるためです。治療前にしっかりとした口腔内検査と予防処置を行うことが、安全で確実な矯正治療への第一歩となります。
インビザライン矯正で治せる歯並び・治せない歯並びの具体症例一覧
インビザラインで改善できる症例
インビザラインは、従来のワイヤー矯正とは異なり、透明で目立たないマウスピースを使用する矯正方法です。審美性や快適性に優れるこの矯正法は、さまざまな歯列不正に対して効果的ですが、特に「歯の移動距離が大きすぎない」「骨格に問題がない」といった症例に適しています。ここでは、どのような症例にインビザラインが適応するかを具体的に解説していきます。
代表的な適応症例としては、以下のような歯並びの悩みが挙げられます。
1. 出っ歯(上顎前突)
前歯が前方に突出している状態で、見た目や発音、口元の閉じにくさに影響を与える出っ歯は、インビザラインでの改善が可能です。ただし、歯槽骨の突出度合いや歯根の角度によっては、治療期間が長くなるケースもあります。軽度から中等度であれば、抜歯を伴わずにアライナーで徐々に後方移動を図ることが可能です。
2. すきっ歯(空隙歯列)
歯と歯の間に隙間がある状態で、審美性や発音障害の原因にもなります。インビザラインは微細な歯の移動を得意とするため、スペースクローズ(隙間を閉じる処置)に最適です。全体の咬合バランスも調整しやすく、特に前歯部のすきっ歯に高い効果を発揮します。
3. 軽度〜中等度の叢生(歯の重なり)
歯が重なって生えている状態も、歯列全体の拡大や歯の回転移動を通じて整えることができます。スペース確保のために、歯の側面をわずかに削る「IPR(ディスキング)」を併用することもありますが、外科的処置は基本的に不要です。叢生は見た目だけでなく歯磨きのしづらさから虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、早期の改善が望ましい症例です。
4. クロスバイト(交叉咬合)
上下の歯が逆に噛み合ってしまう症状。1本〜数本程度の歯の交叉であれば、インビザラインでの改善が十分可能です。アタッチメントやエラスティック(ゴム)を併用して、精密な歯の移動を行います。
5. 開咬(オープンバイト)軽度〜中等度
前歯が上下で噛み合わず、開いてしまう症状。食べ物が噛みにくいだけでなく、発音や見た目にも影響を与えます。軽度であればインビザライン単独でも改善可能ですが、舌癖などの口腔習癖のコントロールが必要です。
インビザラインで治療可能な代表症例一覧(参考表)
| 症例名 | 改善可能度 | 補足事項 |
| 出っ歯 | 高 | 軽度~中等度に適応 |
| すきっ歯 | 非常に高 | 前歯部中心に優れた効果を発揮 |
| 軽度叢生 | 高 | スペース確保の工夫で対応 |
| クロスバイト | 中 | 本数が少ない場合は対応可能 |
| 軽度開咬 | 中〜高 | 舌癖の改善と併用が望ましい |
これらの症例に該当する方は、インビザラインの矯正によって審美性の向上だけでなく、咬み合わせや口腔内の健康改善にもつながる可能性があります。矯正開始前に歯科医師とのカウンセリングをしっかり行い、自分の歯並びが適応かどうか確認しましょう。
インビザラインが難しい・非対応の症例
インビザラインは多くの症例に対応できる画期的な矯正方法ですが、すべての歯並びに適応できるわけではありません。特に骨格的な問題が大きい場合や、歯の移動距離が広範囲に及ぶケースでは、従来のワイヤー矯正や外科的治療が必要になります。以下は、インビザラインでの対応が難しい、または非推奨とされる症例です。
1. 骨格性の不正咬合(骨格性出っ歯・受け口など)
顎自体に前後や左右のズレがある「骨格性不正咬合」は、インビザライン単独での改善が困難です。顎の成長による問題や、骨格の構造に原因があるため、外科矯正(顎骨切除など)との併用が必要になる場合があります。
2. 重度の叢生(歯の重なり)で抜歯が必要な症例
歯の並ぶスペースが極端に足りない症例では、抜歯によるスペース確保が求められます。抜歯症例にも一部対応できるインビザラインですが、重度になると治療計画が複雑化し、予測通りに進まないことがあります。こうした場合、ワイヤー矯正の方が確実なコントロールが可能です。
3. 水平埋伏歯があるケース
親知らずや永久歯が歯茎や顎骨内に横向きに埋まっている場合、その影響で歯列矯正が進みにくくなることがあります。抜歯や外科的処置を伴わないインビザライン単独では、歯の誘導が難しい症例といえるでしょう。
4. 強い咬合力や顎関節症を伴う症例
咬合圧が強く、マウスピースの破損リスクが高い場合や、顎関節症を併発している場合は、慎重な判断が必要です。マウスピースの破損や装着の不快感が増す可能性があるため、ワイヤー矯正の方が安定性に優れることもあります。
5. 患者の協力度が著しく低い場合
インビザラインは1日20時間以上の装着が推奨されています。取り外しが自由である一方、患者の協力度に結果が大きく左右される治療法でもあります。装着時間を守れないと、計画通りの歯の移動が行えず、治療期間が大幅に延びるリスクもあります。
非対応または慎重対応が必要な症例一覧
| 症例名 | 適応難易度 | 主な理由 |
| 骨格性不正咬合 | 非対応 | 顎骨に起因するため、外科処置が必要 |
| 重度の抜歯症例 | 困難 | 治療予測が不確実になりやすい |
| 水平埋伏歯 | 非対応 | 歯の自然萌出が困難 |
| 顎関節症を伴う症例 | 慎重判断 | 顎関節への影響・装置の破損の可能性あり |
| 装着協力度が低い | 非推奨 | 装着時間を守れないと矯正結果に悪影響を及ぼす |
適応が難しい症例であっても、インビザラインとワイヤー矯正の併用、または段階的な治療計画を立てることで一部対応可能な場合もあります。まずは精密な診断と経験豊富な矯正歯科医の判断を仰ぐことが重要です。
医師が判断する症例適応の基準
インビザラインの適応可否を決定するうえで、もっとも重要なのが、科学的かつ客観的な診断基準に基づいた評価です。矯正治療は見た目だけでなく、咬合の機能性、口腔衛生、将来的な健康にも関わるため、精密な検査と分析が不可欠です。ここでは、医師が症例を評価する際に用いる主な判断基準を解説します。
1. iTeroスキャナーによる3D口腔内スキャン
最新の口腔内スキャナーである「iTero」は、口腔内の歯列や咬合状態を高精度で3Dデータ化することができます。従来のシリコン印象よりも精度が高く、わずか数分で口内全体の詳細な情報を取得できます。
2. 骨格や歯槽骨の状態の確認
歯の移動は骨の中で行われるため、骨の厚みや密度、歯根の長さと位置は非常に重要です。歯槽骨が薄い場合や歯根の吸収リスクが高い症例では、インビザラインによる無理な移動が望ましくありません。必要に応じてパノラマレントゲンやCTスキャンによる診断も併用されます。
3. 咬合バランスの評価
上下の歯の噛み合わせが正常か、または異常咬合(開咬、過蓋咬合、交叉咬合など)になっていないかを診断します。軽度であればインビザラインで対応可能ですが、重度の場合はワイヤー併用や外科矯正の検討が必要となることがあります。
4. 患者の希望とライフスタイル
治療の目的(見た目の改善か、咬合機能の向上か)やライフスタイル(仕事で人前に出る機会が多いなど)も重要な判断材料です。インビザラインは審美的に優れており、会話や食事時に支障が少ないため、社会人や芸能人などにも支持されています。
5. 治療シミュレーションによる可視化
iTeroスキャン後、ClinCheckという専用ソフトを使用して、治療開始から終了までの歯の動きが3Dでシミュレートされます。これにより、治療後のイメージや、歯の動きに無理がないかを事前に確認できます。
症例適応判断の流れ(診断プロセス)
- 問診と視診で主訴を確認
- iTeroによる3Dスキャンの実施
- パノラマX線撮影・咬合診査
- 骨格・歯槽骨の状態を精査
- ClinCheckでの治療シミュレーション作成
- 最終的な治療可否を医師が判断
このように、科学的かつ多角的な診断に基づいて適応が判断されるため、患者ごとに最適な治療方針を提案することが可能になります。信頼できる歯科医院では、こうした詳細な診断プロセスを丁寧に説明してくれるため、安心して治療をスタートすることができます。
インビザライン矯正のメリットとデメリットを正直に解説 後悔しないために
インビザラインの代表的メリット
インビザライン矯正は、目立たない透明なマウスピースを使用した治療方法であり、従来のワイヤー矯正とは異なる多くの利点を持ちます。とくに近年は技術進化により、対応できる症例の幅も広がり、矯正治療の第一選択肢として注目されています。ここではインビザライン矯正を選ぶメリットを具体的に掘り下げ、どんな方に最適なのかを明確にしていきます。
第一の利点は「装置が目立たない」ことです。透明なポリウレタン製のマウスピースは、装着していても会話や写真撮影にほとんど支障がありません。そのため、営業職・接客業・芸能活動など、外見が重要な場面でも自信を持って使用できます。中高生や20~30代の若年層に加え、ビジネスパーソンにも支持されています。
次に「取り外しが可能」な点も大きな魅力です。食事や歯磨きの際に自由に外せるため、食べ物が詰まることや歯磨きの不自由さによる虫歯リスクが軽減されます。口腔内の清潔を保ちやすい点は、虫歯・歯周病リスクの低下にもつながります。食事制限も基本的には不要で、ワイヤー矯正のように硬い食べ物やガムを避ける必要がない点も高く評価されています。
さらに、金属を使用しないため「金属アレルギーの方にも対応」できるのが特徴です。金属アレルギーは軽度であっても、口腔内に装着されるワイヤーやブラケットが炎症や不快感を引き起こす可能性があります。インビザラインは金属を一切使用せず、医療用の柔軟素材を使っているため、肌が敏感な方でも安心して治療が受けられます。
以下のように、ワイヤー矯正と比較したインビザラインの主なメリットを表にまとめました。
| 比較項目 | インビザライン | ワイヤー矯正 |
| 装置の目立ちにくさ | 透明で目立たない | 金属が目立ちやすい |
| 取り外し可能 | 可能(食事や歯磨き時に外せる) | 不可(常時固定) |
| 通院頻度 | 2~3カ月に1回 | 月1回以上 |
| 金属アレルギー対応 | 対応可 | 金属使用のため非対応の場合あり |
| 口腔ケアのしやすさ | 清掃しやすい | 歯磨きが難しい、虫歯・歯肉炎リスクあり |
| 食事の制限 | ほぼなし | 硬いものや粘着質の食べ物はNG |
これらのメリットにより、「目立たない矯正がしたい」「通院の手間を省きたい」「金属が苦手」「虫歯のリスクを下げたい」と考える方にとって、インビザラインは最適な選択肢となり得ます。加えて、医療費控除の対象となる点も大きな利点です。通院費や診断料、マウスピース代などを含めた治療費が一定額を超えた場合、確定申告によって所得税の還付が受けられる可能性があります(医師の診断書が必要)。
治療開始前には、歯科医院で無料カウンセリングやiTeroスキャンによるシミュレーションを受けられるクリニックも多くあります。初回の来院では「どのくらいの期間で治るか」「費用はいくらか」「抜歯は必要か」など、患者の疑問に対して具体的な説明がされることが一般的です。特に出っ歯や叢生(歯のデコボコ)、すきっ歯といった症例に悩む方には、インビザラインの効果を実感しやすいケースが多くあります。
装着中の痛みについては、ワイヤー矯正と比較すると軽減される傾向があります。ただし、マウスピースを交換した直後は軽度の圧迫感や違和感を感じる場合もあるため、これについても事前に説明を受けておくと安心です。
デメリットや注意すべき点
インビザライン矯正は多くのメリットを備えている一方で、誰にとっても万能な治療ではありません。とくに見落とされがちなのが、治療成功には患者自身の努力が必要不可欠であるという点です。ここでは、後悔を避けるために知っておくべきインビザライン矯正のデメリットや注意点について、共起語や関連キーワードを踏まえながら網羅的に解説します。
第一に挙げられるのが「装着時間の自己管理が求められる」という点です。インビザラインは1日20時間以上の装着が原則です。つまり、食事や歯磨き以外の時間は基本的にマウスピースをつけたまま生活する必要があります。取り外し可能という利点がある反面、つけ忘れや装着時間不足があると歯の移動計画がずれ込み、治療期間が大幅に延長するリスクがあります。とくに学生や社会人で日常的に忙しい方は、この自己管理が甘くなりやすく、結果として「治療が長引いた」「思ったように動かなかった」という口コミに繋がる傾向があります。
次に「装着の煩わしさ」や「違和感」があります。マウスピースは薄くフィットするように設計されていますが、常に口腔内に異物がある状態には変わりありません。特に初期段階では滑舌が悪くなったり、発音に影響が出たりすることもあります。慣れるまでは1~2週間程度かかることもあり、対人関係に敏感な方には精神的なストレス要因になることもあります。
また、「食事のたびに取り外す必要がある」という点も、思った以上に手間を感じることがあります。外食時や職場での昼食などでは、マウスピースの保管場所や清掃の手間がかかります。さらに、外したマウスピースを紛失するリスクもあります。インビザラインは一つひとつのマウスピースが個別に製作されており、失くしてしまうと再作成に数週間かかるケースも。これは治療の進行に大きな影響を与えるため注意が必要です。
そのほかにも、「矯正力の限界」という点も見逃せません。インビザラインは比較的軽度~中程度の症例に適しており、重度の叢生や骨格的な不正咬合には単独での対応が困難です。その場合は部分的にワイヤーを併用する「コンビネーション矯正」や、抜歯を伴う処置、外科的矯正が必要になることがあります。つまり、希望してインビザラインを選んだとしても、実際には治療の途中で方針転換を余儀なくされる場合もあるということです。
このような特性から、インビザラインは「メリットだけを見て安易に選ぶ治療」ではないことがわかります。とくに「やらなきゃよかった」「後悔した」という声の多くは、装着管理や治療期間、装置の扱いに対する認識の甘さから生じています。
注意点を踏まえたうえで、自身の生活スタイル・症例・性格に合った治療法を選ぶことが、後悔しない矯正への第一歩となります。次のセクションでは、実際に後悔した人の口コミや体験談から見える共通点と、その回避方法について掘り下げていきます。
後悔する人の共通点とその対処法
インビザライン矯正を始めた後に「思っていたのと違った」「もっと調べてから決めればよかった」と感じてしまう人は少なくありません。SNSや口コミサイトにも、「インビザライン やらなきゃよかった」「後悔した」といった検索ワードが頻出しており、これはユーザーが抱える不安や不満を反映しています。
後悔する人の代表的な共通点として「治療期間の誤解」が挙げられます。インビザライン矯正は、一般的に1年〜2年が平均的な期間ですが、症例や患者の協力度合いによってはそれ以上かかることもあります。「半年で終わると思っていた」「ワイヤーより早いと聞いたのに」などの誤解が生まれる背景には、カウンセリング時にしっかりと治療計画や所要期間の説明を受けていないケースが多く見られます。
次に「痛みがないと思い込んでいた」という誤解も多くあります。インビザラインはワイヤー矯正に比べて痛みが少ないとされていますが、歯が動くタイミングでは鈍い痛みや圧迫感を伴うことがあります。特にアライナーを交換した直後は違和感が強く出ることがあり、この点を知らずに治療を始めると「こんなに痛いとは思わなかった」と後悔につながります。
「装着時間を守れない人」も後悔しやすい傾向があります。1日20時間以上の装着が求められるため、外出先での取り外しや再装着が面倒に感じる方には継続が困難になる可能性があります。実際、マウスピースをつけ忘れたり紛失したことで、治療計画に大きなズレが生じ、通院回数や期間が延びたケースも報告されています。
以下のような費用構成の理解が欠如すると、途中で金銭的な不安に直面することがあります。
| 費用項目 | 金額の目安(円) | 補足説明 |
| 初診・カウンセリング | 無料~5,000 | 医院により無料の場合もある |
| 精密検査・診断料 | 3万円~5万円 | iTeroスキャンやレントゲンなど |
| インビザライン本体費用 | 60万円~100万円 | 症例や使用枚数により変動 |
| 保定装置(リテーナー) | 3万円~10万円 | 後戻り防止のための固定装置 |
| 通院費・再診料 | 都度500~3,000円程度 | アフターケア含む通院回数で変動 |
このような後悔を避けるには、以下の対処法が有効です。
- 治療開始前に必ず複数クリニックを比較する
設備、治療実績、費用体系、口コミなどを事前に確認し、信頼できる矯正歯科を選ぶことが重要です。 - 無料カウンセリングで症例の適応を確認する
希望する矯正方法が自分の症例に本当に合っているのかを、iTeroスキャンなどの3Dシミュレーションで確認しましょう。 - 装着時間の自己管理に自信がない場合は再検討を
自己管理が苦手な方や、忙しくて決まった装着スケジュールを守れない方は、ワイヤー矯正を検討するのも一つの方法です。 - 痛みや違和感を想定内と捉える
初期の不快感は一時的なものであると理解し、対応策を事前に用意しておくことで心理的な負担を軽減できます。 - 費用について細かく質問する
治療総額、追加費用の有無、保定装置代や再診料など、契約前にすべての費用を確認しましょう。
後悔する人の多くは「事前の情報収集不足」「自分に合っていない治療法の選択」「継続的な管理ができない」という3つの共通点を持っています。逆に言えば、これらのポイントをしっかりと認識し、正しい準備をしていれば、インビザライン矯正は高い満足度が得られる治療法となります。
まとめ
インビザライン矯正は、透明で取り外し可能なマウスピースを使った歯列矯正として、審美性や快適性の面で注目を集めています。特に目立ちにくさ、金属アレルギーの心配がない、通院回数が少ないという利点から、幅広い年齢層の患者に選ばれています。実際に、全国の矯正歯科医院でも導入が進み、2025年現在ではマウスピース矯正を提供するクリニックは前年比120%以上の増加を見せています。
装着時間の自己管理や取り外し時の紛失、治療効果の個人差といった注意点も見逃せません。装着時間が短いと十分な歯列移動が得られず、結果的に治療期間が延びたり、費用がかさんだりするケースもあります。また、抜歯が必要な症例や骨格性の問題がある場合は、インビザライン単独では対応できないこともあります。
「思ったより痛かった」「予定より治療が長引いた」と後悔する声もあるため、事前に自身の症例にインビザラインが適しているかを、信頼できる歯科医師による診断で見極めることが重要です。最新のiTeroスキャナーなどによる3Dシミュレーションで治療計画を可視化できる医院を選ぶことで、より納得のいく選択ができるでしょう。
よくある質問
Q. インビザライン矯正の費用は本当に高いのですか?他の矯正法と比較してどう違うのか気になります。
A. インビザライン矯正の費用は、フル矯正でおよそ80万円から100万円、部分矯正では30万円台からが一般的です。ワイヤー矯正と比較すると費用差は10万円から20万円程度になることが多いですが、見た目の自然さやマウスピースの取り外し可能性、通院頻度の少なさなどの利便性を加味すると、トータルのコストパフォーマンスは高いと評価されています。費用に含まれる治療内容や、リテーナーや再スキャンといった追加費用も医院によって異なるため、事前に詳細を確認することが大切です。
Q. 治療期間はどれくらいかかりますか?仕事が忙しくて通院が負担にならないか心配です。
A. 一般的な症例でのインビザライン矯正の期間は10カ月から18カ月程度が多く、軽度の歯並びであれば半年以下で完了するケースもあります。特に前歯のみの矯正や部分的な治療の場合、短期間で結果が出やすくなっています。また、通院回数も1〜2カ月に1回程度と少なめで済むため、仕事や学校のスケジュールに影響を与えにくいのが特徴です。スマホ連携アプリで装着管理できる医院も増えており、忙しい社会人でも無理なく継続できる治療法といえます。
医院概要
医院名・・・海岸歯科室 CHIBA STATION
所在地・・・〒260-0031 千葉県千葉市中央区新千葉1-1-1 ペリエ千葉6F
電話番号・・・0120-087-318


