2025.12.03インプラントのセメント固定の構造やスクリュー固定との違いを徹底比較|メリット・デメリットと外し方から費用まで解説
インプラント治療を検討中の方にとって、「セメント固定」と「スクリュー固定」の違いや、どちらを選ぶべきかは大きな悩みではないでしょうか。特にセメント固定は、上部構造とアバットメントを強固に接着し、天然歯に近い美しい見た目が得られる方法として支持されていますが、治療後のメンテナンス性やリスクも気になるポイントです。
実際、国内の歯科医院の多くが症例に応じてセメント固定とスクリュー固定を使い分けており、前歯部では審美性重視のためセメント固定が選ばれる傾向もあります。一方で、余剰セメントが炎症の原因となるケースや、万一取れてしまったときの対応など、知っておきたい注意点も存在します。
「治療費がどれくらいかかる?」「自分の口腔状態に合う方法は?」「長持ちさせるにはどうすればいい?」といった疑問や不安を抱えていませんか。
このページでは、インプラントのセメント固定について、その構造や選択ポイント、リスクと最新動向まで徹底的に解説します。最後まで読むことで、ご自身に最適な治療法を選ぶための確かな基準と、後悔しないクリニック選びのポイントをしっかりと身につけられます。
インプラント セメント固定とは?基礎知識と構造の解説
インプラント治療で重要な要素となるのが、人工歯とインプラント体をどのように連結するかという点です。主な方法には「セメント固定」と「スクリュー固定」があり、とくにセメント固定は自然な見た目や装着感が求められるケースで多く選ばれています。セメント固定式は、インプラントの上部構造(人工歯)を歯科用セメントでアバットメントに接着させる方法で、美しさと快適性を両立できる点が特徴です。
インプラント セメント固定の仕組みと構造
セメント固定は、まずアバットメントと呼ばれる部品をインプラント体に装着し、その上に人工歯(上部構造)をセットし、専用の歯科用セメントで固着します。構造上、ネジ穴が表面に現れないため審美性に優れています。また、隙間のない装着によって、噛み心地や発音への影響も最小限に抑えられます。
インプラント 上部構造 セメント固定の役割と選択ポイント
インプラント上部構造のセメント固定は、前歯など見た目が重視される部位で特に効果を発揮します。人工歯が自然な歯の形状・色調に仕上げられるため、口元に自信を持ちたい方におすすめです。選択時には、患者の噛み合わせや口腔衛生の状態、治療後のメンテナンスのしやすさも重要なポイントとなります。
インプラント 合着セメント・仮着セメントの違い
セメント固定に用いる材料には「合着セメント」と「仮着セメント」があります。合着セメントは長期間の強固な固定が目的で、外れにくいのが特徴です。一方、仮着セメントは一時的な固定や調整が必要な場合に使われ、必要に応じて人工歯を取り外すことが可能です。症例やメンテナンスの計画に応じて適切なセメントを選ぶことが大切です。
インプラント セメント固定 材料・種類と特徴
セメント固定で使用される主な材料には、レジン系セメント、グラスアイオノマーセメント、亜鉛ポリカルボキシレートセメントなどがあります。
| 材料名 | 特徴 |
|---|---|
| レジン系セメント | 強度があり、接着力も高い。審美性に優れる。 |
| グラスアイオノマーセメント | フッ素放出性があり、虫歯予防効果も期待できる。 |
| 亜鉛ポリカルボキシレート | 歯や金属との適合性に優れ、刺激が少ない。 |
適切な材料の選択は、患者の口腔環境や治療の目的に合わせて、歯科医師が判断します。
インプラント セメント固定 術式と手順
インプラントセメント固定の術式は、下記の手順で進行します。
- ・インプラント体にアバットメントを取り付ける
- ・上部構造(人工歯)を試適し、適合を確認
- ・適切なセメントを選び、アバットメントに塗布
- ・上部構造を装着し、余剰セメントを丁寧に除去
- ・噛み合わせや見た目の最終チェック
施術後は、定期的なメンテナンスが必要です。特に余剰セメントの残留は歯周炎のリスクとなるため、取り除きが不十分な場合はトラブルの原因となります。医院選びでは、経験豊富な歯科医師が在籍し、術後ケアまでしっかり対応するクリニックを選ぶことが大切です。
インプラント セメント固定とスクリュー固定の違いを徹底比較
インプラント治療で選ばれる「セメント固定」と「スクリュー固定」は、上部構造(人工歯)の取り付け方法に大きな違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、患者ご自身に合った最適な方法を選択しやすくなります。
メリット・デメリットの詳細比較
インプラント セメント固定 利点・セメント固定 デメリットセメント固定は、アバットメントと上部構造を専用のセメントで接着する方法です。
主な利点は次の通りです。
- ・審美性に優れる:ネジ穴が表面に出ないため、前歯など目立つ部位に適しています。
- ・微調整が可能:噛み合わせや位置の最終調整がしやすいです。
- ・適用範囲が広い:複数歯や並行性が取りにくい症例にも対応しやすいです。
一方、デメリットも存在します。
- ・余剰セメントが歯周炎のリスクになることがあるため、医院の技術と管理が重要です。
- ・再治療やトラブル時の取り外しが難しい場合があります。
- ・セメントの種類や使用量によって安定性に差が出ることがあります。
インプラント スクリュー固定 メリット・スクリュー固定 デメリット
スクリュー固定は、上部構造をネジで直接固定する方式です。
メリットは以下の通りです。
- ・メンテナンスがしやすい:トラブル時や定期的な点検時にも容易に取り外しができます。
- ・余剰セメントのリスクがないため、歯周組織の健康を維持しやすいです。
- ・長期的な安定性に優れています。
デメリットは次の点です。
- ・ネジ穴が表面に現れるため、審美性がやや劣る(特に前歯部)。
- ・上部構造の強度や設計に注意が必要な場合があります。
- ・ネジの緩みや破損リスクがあり、定期的なチェックが求められます。
適用症例や部位による選択基準
インプラントの固定方法は、部位や症例によって選択基準が異なります。
- ・前歯部や審美性重視の症例:セメント固定が選ばれやすいです。ネジ穴が見えず、自然な仕上がりを得られます。
- ・臼歯部やメンテナンス重視の症例:スクリュー固定が適しています。定期的な取り外しや調整が簡単です。
- ・複数本のインプラントや並行性が難しい場合:セメント固定が柔軟に対応できます。
患者の口腔環境、希望、治療歴により、担当医師と十分に相談することが大切です。
比較表でわかりやすく整理
| 固定方法 | 主な利点 | 主なデメリット | 適用部位 |
|---|---|---|---|
| セメント固定 | 審美性が高い、広い適用範囲 | 余剰セメントリスク、再着脱困難 | 前歯・複数本・審美重視 |
| スクリュー固定 | メンテナンス容易、周囲組織に優しい | ネジ穴が見える、緩みリスク | 臼歯・メンテ重視 |
このように、インプラントの固定方法はそれぞれに明確な強みと注意点があります。自身の症例やライフスタイルに合った方法を選び、信頼できる歯科医師のもとで治療を進めることが最も重要です。
インプラント セメント固定のメリット・デメリットとリスク解説
インプラント治療における固定方法として、セメント固定は多くの歯科医院で採用されています。人工歯(上部構造)をインプラント体に接着剤(セメント)で装着する方式です。スクリュー固定と比較した場合、それぞれの特徴が異なります。以下のテーブルで主な違いを整理します。
| 項目 | セメント固定 | スクリュー固定 |
|---|---|---|
| 審美性 | ネジ穴がなく自然な見た目 | アクセスホールが見える場合がある |
| メンテナンス | 取り外しがやや難しい | 取り外し・再調整が容易 |
| 適用部位 | 前歯や審美性重視の部位におすすめ | 臼歯や複数本連結に適している |
| リスク | 余剰セメントによる炎症の可能性 | ネジの緩みや破損リスク |
このように、患者の口腔環境や目的に合わせて適切な固定方法を選ぶことが重要です。
セメント固定の審美的優位性
セメント固定の最大の特徴は、審美性の高さです。人工歯の表面にネジ穴ができないため、前歯など見た目が重視される部分に適しています。自然な歯とほとんど区別がつかず、人工歯の色や形も自由にデザイン可能です。また、セメントでしっかり接着するため、噛み合わせの微調整もしやすい点がメリットです。
- ・ネジ穴がなく自然な見た目
- ・歯の形や色が自由に設計できる
- ・前歯など審美性重視の部位に最適
審美性を最優先したい方や、自然な仕上がりを求めるケースでは、セメント固定が有力な選択肢となります。
セメント固定のリスクと注意点
セメント固定にはいくつかのリスクも存在します。最大の注意点は、余剰セメントの残留によるトラブルです。装着時に院内で余ったセメントが歯ぐきの下に残ると、インプラント周囲炎などの炎症を引き起こす可能性があります。また、トラブルがあった場合の撤去や再装着がやや難しい点もデメリットです。
- ・余剰セメントが歯周組織に炎症を引き起こすことがある
- ・定期的なメンテナンスやプロによるチェックが重要
- ・再装着や修理の際、手間や負担が増えることがある
インプラント セメント固定 余剰セメント・炎症リスク
セメント固定で最も気をつけたいのが、「余剰セメント」によるインプラント周囲炎です。上部構造を接着する際、見えない部分にセメントが残ることがあり、これが歯ぐきの炎症や腫れ、最悪の場合インプラントの脱落につながる場合もあります。これを防ぐためには、経験豊富な歯科医師による正確な施術と定期的な検診が不可欠です。
- ・余剰セメント除去の徹底
- ・適切な材料と術式の選択
- ・定期的な歯科医院でのメンテナンス
患者自身が自覚しにくいトラブルも多いため、早期発見とプロによる管理が重要となります。
失敗例とその防止策
セメント固定の失敗例として多いのが、セメントの取り残しによる炎症や、人工歯が外れてしまうケースです。また、適切な仮着セメントや専用の材料を使わなかった場合、早期の脱落や周囲組織への悪影響が発生するリスクも指摘されています。
失敗を防ぐためのポイント
- ・経験豊富な歯科医師・専門クリニックの選択
- ・適切なセメント材料と術式の採用
- ・装着後の定期的な検診・クリーニング
インプラント治療の成功には、患者自身のセルフケアと歯科医院での定期管理が不可欠です。不安や疑問がある場合は、必ず担当医に相談しましょう。
インプラント セメント固定の外し方・取れた場合の応急処置と対策
セメント固定の外し方の手順
インプラントのセメント固定式は、上部構造を専用のセメントでアバットメントに固定します。外す必要がある場合は、まず歯科医院で診断を受けることが重要です。無理に自分で取り外そうとすると、人工歯や周囲の歯肉を傷付ける恐れがあります。一般的な外し方の流れは下記のとおりです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 診療時にレントゲンや口腔内の確認 |
| 2 | 必要に応じて仮着セメントか永久セメントか判別 |
| 3 | 専用器具や超音波スケーラーで慎重に除去 |
| 4 | 上部構造を丁寧に取り外し、周囲組織の状態を確認 |
仮着セメントの場合は比較的容易に外せますが、永久セメントの場合は慎重な作業が必要です。再装着や修復の際にも、歯科医師の判断が不可欠です。
取れた場合の原因分析と応急対応
インプラントのセメント固定が外れる主な原因には、咬合力の過剰、セメント量の不足、経年劣化、上部構造やアバットメントの不適合などがあります。外れた際の正しい対応は次の通りです。
- ・取れた人工歯は清潔な容器に保管する
- ・無理に元に戻そうとしない
- ・速やかに歯科医院へ連絡・相談する
応急処置としては、患部を清潔に保ち、無理な咬合や刺激を避けることが大切です。放置すると周囲の歯肉炎やインプラント体のトラブルにつながるため、早めの受診が望ましいです。
インプラント 上部構造 取れた・土台取れた場合の対応
上部構造や土台(アバットメント)が取れた場合は、以下の対応が推奨されます。
- ・取れたパーツを必ず保管し、紛失しないようにする
- ・出血や痛みがある場合は、軽くうがいをして清潔を保つ
- ・部位を舌や指で触れない
- ・歯科医院で再固定や修復を受ける
再装着前に、原因分析や周囲組織の状態確認が行われます。再発防止のため、咬合調整や新しいセメントの選定も重要です。
インプラント スクリュー取れた・ネジ穴蓋取れた場合の対応方法
スクリューやネジ穴の蓋が取れた場合は、以下のポイントに注意してください。
- ・ネジや蓋が取れた場合も、紛失しないように保管
- ・そのままにせず、必ず歯科医院へ持参する
- ・ネジ穴に食片や汚れが入らないよう注意し、口腔を清潔に保つ
- ・専門医が専用器具を使用して再固定や新しい蓋の装着を行う
ネジ穴が露出したまま放置すると、感染リスクやインプラント体への影響が高まるため早めの対応が不可欠です。
再固定や修復時の注意事項
再固定や修復の際には、上部構造・アバットメント・インプラント本体の状態確認が行われます。適切なセメントの選定や、咬合バランスの調整も非常に重要です。
- ・再度、仮着セメントを用いる場合は、定期的なメンテナンスが必要
- ・永久セメントでの再固定時は、余剰セメントの除去を徹底
- ・必要に応じて咬合調整や再作製を提案されることも
再発防止のため、日常的なメンテナンスや定期検診の受診を心がけましょう。疑問や不安がある場合は、歯科医師に積極的に相談することが大切です。
インプラント セメント固定のメンテナンス方法と長期維持のコツ
日常的な口腔ケアのポイント
インプラントのセメント固定を長持ちさせるためには、日々の口腔ケアが不可欠です。インプラント周囲に汚れが残ると、歯周炎やインプラント周囲炎のリスクが高まります。正しいブラッシングに加え、歯間ブラシやフロスを活用しましょう。特にセメント固定式の場合、歯とインプラントの境目に汚れが溜まりやすいため、意識的なケアが大切です。
ポイントを下記にまとめます。
- ・柔らかい歯ブラシで優しくブラッシング
- ・歯間ブラシやデンタルフロスの併用
- ・インプラント周囲の清掃を意識する
- ・研磨剤入り歯磨剤の使用は避ける
毎日のケアを丁寧に行うことで、インプラントのトラブルを防ぎ、長期間安定した状態を維持できます。
定期検診の重要性と実施内容
インプラントのセメント固定式は、治療後の定期検診が非常に重要です。定期的なプロフェッショナルクリーニングにより、見えにくい場所のプラークや歯石も除去できます。さらに、セメントの状態やインプラント周囲組織の健康もチェックされます。
定期検診の主な内容をテーブルでご紹介します。
| 実施内容 | 詳細 |
|---|---|
| インプラント部位の清掃 | 専門器具でプラーク・歯石を除去 |
| セメントの状態確認 | 剥がれや浮き、余剰セメントの有無を確認 |
| インプラント周囲組織の評価 | 歯ぐきの炎症・出血・腫れをチェック |
| 噛み合わせの調整 | 過度な負担やズレの有無を調べる |
3~6か月ごとの定期検診を目安に、治療を受けた歯科医院で継続的にケアを受けることが推奨されます。
トラブルを防ぐための生活習慣の工夫
長期間にわたりインプラントを快適に使い続けるには、日々の生活習慣にも注意が必要です。特に硬いものを噛む、歯ぎしりをする、喫煙習慣がある場合は、インプラントやセメント固定部に負担がかかりやすくなります。
トラブル予防のための工夫をリストで紹介します。
- ・硬い食品や粘着性のある食品は控える
- ・歯ぎしり・くいしばりの癖がある場合はマウスピースを活用
- ・喫煙は控えることで治癒や維持に良い影響
- ・違和感や痛みがある場合は早めに歯科医院に相談
こうした生活習慣の見直しとセルフケア、定期的なメンテナンスを組み合わせることで、インプラントのセメント固定を良好な状態で長く維持できます。
症例別に見るインプラント セメント固定の適応と選び方
前歯部におけるセメント固定のメリットと注意点
前歯部においてインプラントのセメント固定は、審美性の高さが大きな利点です。スクリュー固定と異なりネジ穴が表面に現れず、自然な仕上がりが期待できるため、見た目を重視したい方に選択されることが多いです。また、セメント固定は構造がシンプルで、装着時の違和感も少ないのが特徴です。
一方で、余剰セメントの除去が不十分な場合、インプラント周囲炎などのリスクが高まる点には注意が必要です。仮着セメントの使用や、専用の器具による丁寧なクリーニングが重要となります。前歯部は微細な調整が求められるため、信頼できる歯科医院での治療が推奨されます。
| 比較項目 | セメント固定(前歯部) | スクリュー固定(前歯部) |
|---|---|---|
| 審美性 | 優れている | ネジ穴が見える場合がある |
| メンテナンス性 | やや低い | 高い |
| 再調整のしやすさ | 低い | 高い |
臼歯部や多歯欠損症例での適用ポイント
臼歯部や複数の歯の欠損症例では、スクリュー固定とセメント固定の使い分けがポイントとなります。臼歯部は咬合力が強くかかるため、セメント固定では上部構造が外れにくいというメリットがあります。また、多歯欠損の場合は、インプラントの並行性が確保しやすく、装着がスムーズです。
ただし、臼歯部は清掃性が低いため、余剰セメントが残るリスクが前歯部以上に高くなります。歯科医師による正確なセメント量の調整や、定期的なメンテナンスが欠かせません。スクリュー固定が難しい症例や、患者の希望に応じてセメント固定が選択されますが、事前にリスクと利点を理解しておくことが大切です。
患者のライフスタイルや希望別の選択アドバイス
インプラントの固定方法は、患者のライフスタイルや希望によっても最適な選択が異なります。例えば、頻繁なメンテナンスや再調整を希望する方には、スクリュー固定が向いています。一方、見た目や自然な仕上がりを最優先する場合は、セメント固定式が適しています。
選択のポイントを以下にまとめます。
- ・審美性重視:セメント固定がおすすめ
- ・メンテナンスや再調整重視:スクリュー固定を検討
- ・複数歯の欠損や並行性重視:症例に応じて両方式の併用も可能
希望や生活習慣、口腔内の状態について歯科医にしっかり相談することで、より満足度の高い治療が実現します。
インプラント セメント固定の費用・料金相場と保険適用の実態
セメント固定の一般的な費用相場
インプラントのセメント固定は、人工歯の上部構造をアバットメントに専用のセメントで接着する方法です。費用は歯科医院や地域によって異なりますが、1本あたりの相場はおおよそ30万円~50万円前後が一般的です。この金額にはインプラント体、アバットメント、上部構造の装着、セメント固定の処置料が含まれます。セメントや使用材料、診療内容によって追加料金が発生する場合もあります。複数本の治療や仮着による調整が必要な場合、費用がやや高くなることも想定されます。
材料別・術式別の価格差
セメント固定に使用される材料や術式によっても費用は変動します。主に以下のような違いが見られます。
| 項目 | 価格帯(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 一般的なレジン系セメント | 安価~中程度 | 審美性と接着力に優れる。仮着に利用されることも多い |
| グラスアイオノマー系セメント | 中程度 | 歯質への親和性が高いが、強度はやや劣る |
| プレミアインプラントセメント | 高価 | 長期間安定した接着、難しい症例にも対応 |
| 仮着(仮セメント固定) | 別途費用 | 装着後の調整や経過観察に利用。外し方も比較的簡便 |
術式では、即時負荷や審美性重視のための特殊なプロセスを採用する場合、追加料金が発生することがあります。医院によっては、材料や手順ごとに明細が分かれているため、事前に詳細な説明を受けることが重要です。
保険適用の有無と自費診療の違い
インプラント治療は、基本的に自費診療となっており、セメント固定も例外ではありません。健康保険が適用されるのは、顎の大部分を失った場合などに限られ、ほとんどのケースで保険適用外となります。そのため、費用は全額自己負担となりますが、医院によって分割払いや医療費控除などの支援を利用できる場合もあります。
自費診療では、材料や技術の選択肢が広がり、審美性や耐久性に優れた方法を選ぶことが可能です。一方で保険診療の場合、選択肢や使用できる材料が限られるため、治療の自由度が下がる傾向があります。治療前には、詳細な見積もりや説明を受け、納得した上で選択することが重要です。
インプラント セメント固定に関するQ&A・よくある疑問解消
セメント固定とは何か?基本疑問への回答
インプラントのセメント固定とは、人工歯(上部構造)をアバットメントに専用の歯科用セメントで接着する方法です。見た目の自然さが魅力で、前歯など審美性を重視する部位に選ばれることが多いです。スクリュー固定と異なり、ネジ穴が表に出る心配がなく、天然歯のような仕上がりが得られます。主に一度装着すると簡単には外れない構造ですが、仮着セメントを用いることで将来的な取り外しも可能な場合があります。
セメント固定のメリット・デメリットに関する質問
セメント固定にはいくつかのメリットとデメリットが存在します。以下のテーブルに主な特徴をまとめます。
| 項目 | セメント固定 |
|---|---|
| 主な利点 | 見た目が自然/前歯に適している |
| デメリット | 余剰セメントのリスク/再装着困難 |
| 適用部位 | 前歯・審美性重視 |
| 使用材料 | 歯科用セメント(仮着・本着) |
セメント固定のメリットは審美面に優れ、ネジ穴が見えないことです。その一方で、余剰セメントが歯周組織に残ると炎症やトラブルの原因となるため、経験豊富な医師による正確な施術が重要です。
外し方やトラブル時の対処法に関する質問
セメント固定のインプラントがトラブルを起こした場合、対応は状況によって異なります。仮着セメントの場合は、専用の器具を用いて歯科医院で比較的容易に外すことが可能です。一方で本着セメントの場合は、上部構造を壊して除去するケースもあり、再治療が必要になることがあります。万が一、人工歯が取れた・グラつく場合は、早めに歯科医院を受診してください。自己判断で放置すると周囲の歯やインプラント体への悪影響につながるので注意が必要です。
費用や治療期間に関する質問
セメント固定の費用はクリニックや材料、治療範囲によって異なりますが、一般的にスクリュー固定と大きな差はありません。治療期間は、通常1~3ヶ月程度で、アバットメント装着後に上部構造をセメントで合着します。追加で費用が発生する場合や、仮歯から本歯への交換についての説明も事前に確認しておくと安心です。詳細は、診療時に医師にご相談ください。
メンテナンスや長期的な安全性に関する質問
セメント固定のインプラントも定期的なメンテナンスが不可欠です。特に余剰セメントが残存していないかの確認や、周囲歯肉の健康状態を定期的にチェックすることが重要です。長期的には、正しく管理されていればスクリュー固定と同等の耐久性が期待できます。ご自身でのセルフケアに加え、歯科医院でのプロフェッショナルケアを継続しましょう。
インプラントのセメント固定における最新技術
バイオインプラントや歯根膜付与技術の紹介
バイオインプラントは、従来の人工素材に代わり、生体適合性の高い材料を使用し、自然歯に近い機能と耐久性を目指す最新技術です。近年注目されているのが、歯根膜付与技術です。これはインプラント周囲に人工歯根膜を再現することで、天然歯のような噛み応えや衝撃吸収性を実現します。これにより、インプラント治療後の違和感や周囲組織への負担を軽減することが可能になりつつあります。今後は、こうした生体工学的なアプローチによるさらなる進化が期待されています。
デジタル技術を用いたセメント固定の精度向上
デジタル技術の発展により、インプラントのセメント固定術式は格段に精密さを増しています。三次元画像解析やCAD/CAMシステムを活用することで、上部構造の設計から装着までの全工程がデジタル化され、個々の患者の口腔環境に合わせたオーダーメイド治療が可能です。これにより、セメントの過不足や余剰セメントのリスクを最小限に抑え、長期的な安定性と審美性の両立が実現しています。
下記の表で、従来法とデジタル技術導入後の違いを比較します。
| 項目 | 従来法 | デジタル技術導入後 |
|---|---|---|
| 設計精度 | 手作業による設計で誤差が出やすい | ミクロン単位での精密設計 |
| 装着の適合性 | 個人差が大きい | 患者ごとに最適化 |
| セメントの管理 | 余剰セメントが残るリスクが高い | 余剰セメントの除去が容易 |
今後期待される改良点と臨床応用の可能性
インプラントのセメント固定において、今後はさらなる安全性・快適性の向上が求められます。例えば、セメント自体の改良により、仮着や本着の切り替えが簡便になったり、除去性に優れた新素材の開発が進んでいます。また、AIを活用した噛み合わせの解析や、治療後の長期メンテナンスをサポートするスマートシステムの導入も現実味を帯びてきました。
今後は、患者一人ひとりの生活スタイルや審美的要望に合わせたパーソナライズ治療が進化し、より高い満足度と治療成績が期待されます。これらの進歩により、インプラント治療はますます身近で安心な選択肢となるでしょう。
医院概要
医院名・・・海岸歯科室 CHIBA STATION
所在地・・・〒260-0031 千葉県千葉市中央区新千葉1-1-1 ペリエ千葉6F
電話番号・・・0120-087-318


