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2025.07.02インプラントの上顎の治療期間とリスクを解説

 

インプラント上顎の治療を検討する際に、費用や治療期間、手術のリスクについて不安を抱えていませんか。特に上顎は骨量不足や副鼻腔(上顎洞)への影響が大きく、治療法の選択や骨造成の必要性が患者ごとに異なります。適切な治療計画を立てるには、詳細な口腔内検査とCT撮影による正確な診断が不可欠です。

 

厚みや骨密度の不足はインプラントの安定性に大きな影響を及ぼし、炎症や感染リスクも高まるため、手術時の注意が求められます。サイナスリフトやソケットリフトなどの骨造成手術を組み合わせるケースも多く、これらの処置が必要かどうかで治療期間や費用も大きく変動します。

 

この記事ではインプラント上顎治療における症例やリスク、治療期間、費用、さらに手術の流れと注意点まで、歯科医師監修のもと詳しく解説します。インプラント治療のメリットだけでなくデメリットも正しく理解し、最適な医院選びや治療法の判断に役立つ情報が満載です。

 

最後まで読むことで、上顎の骨量不足や副鼻腔リスクを回避しつつ、安心して治療を進めるための具体的な方法が分かります。治療を先延ばしにすると症状が進行し、将来的により大きな負担や費用がかかる可能性があるため、早めの情報収集が重要です。

 

インプラント上顎治療とは

上顎骨の解剖学的特徴と骨密度の重要性

上顎骨は骨組織の構造が非常に複雑であり、骨密度は全体的に低めです。上顎骨は主に海綿骨という多孔質な骨組織で構成されており、硬く密な皮質骨に比べて強度が劣ります。このためインプラントが骨に結合する過程で骨密度の影響が顕著に現れやすく、骨密度の評価は上顎インプラント治療の成功に不可欠です。

 

特に上顎洞の存在は治療の際の大きな制約となります。上顎洞は空洞であり、骨量が減少するとインプラント埋入に必要な骨の厚みが不足することがあります。これがインプラントの支持力不足や術後の合併症につながるため、治療前に必ずCTや三次元画像診断による骨量と骨質の詳細評価が行われます。

 

また、加齢や歯周病の進行に伴って骨吸収が進むケースが多く、骨密度の低下によりインプラントの結合が難しくなる場合もあります。骨密度が不十分な状態でのインプラント埋入は初期固定が不安定となり、結果として治療の失敗リスクが高まります。

 

骨密度の評価には一般的に骨質分類が用いられ、治療計画の立案時に患者の骨の状態を把握する重要な指標となります。骨質が軟らかい場合はインプラントの形状や表面処理を工夫したり、骨造成術を組み合わせたりすることで成功率を高めることが可能です。

 

上顎インプラントで用いられる代表的な治療法(サイナスリフト・ソケットリフト)

上顎インプラントにおける骨量不足を補うために、骨造成術が頻繁に用いられています。代表的な手術法にはサイナスリフトとソケットリフトの二つがあります。

 

サイナスリフトは上顎洞の底部を大きく持ち上げ、骨を新たに造成する方法であり、骨量が非常に不足している場合に適応されます。手術は通常、上顎の側面からアプローチして上顎洞膜を慎重に剥離し、人工骨や自家骨を填入して骨量を増やします。この方法は骨の厚みが極端に不足した症例で有効で、安定したインプラントの埋入を可能にしますが、手術の侵襲性がやや高くなる傾向があります。

 

一方、ソケットリフトはインプラントの埋入部位から上顎洞の底部を持ち上げて骨造成を行う手術で、比較的骨量が少ないがサイナスリフトほどの大規模な骨造成が不要なケースに適します。こちらは侵襲が少なく回復期間も短いというメリットがあり、治療期間の短縮にも寄与します。

 

どちらの治療法も患者の骨量や骨質、全身状態、治療計画に応じて使い分けられ、場合によっては両者を組み合わせて実施することもあります。手術後の骨結合が十分に得られるまでには一定の治癒期間を要し、その間の管理が治療の成功に重要です。

 

これらの骨造成術を用いることで、上顎においても十分な骨支持を確保し、長期にわたり安定したインプラント治療が可能となります。患者様の安全性と治療の有効性を最優先に考え、熟練した歯科医師による正確な診断と高度な手術技術が必要です。

 

上顎インプラント治療に関する骨密度 骨造成手術 治療期間などの比較表

 

上顎インプラントにおける代表的な治療法の特徴をまとめました。

 

治療法 骨量の条件 手術の侵襲 治癒期間 適応例
サイナスリフト 骨量極度不足 やや高い 約6カ月以上 骨量が大幅に不足している場合
ソケットリフト 軽度〜中度の骨量不足 低侵襲 約3〜4カ月 骨量がやや不足している場合

 

このように患者様の骨の状態に応じて最適な治療法を選択し、安全で確実なインプラント埋入を目指します。

 

インプラント上顎治療の適応と禁忌

インプラント治療が適している患者の条件

インプラント治療は骨量が十分に確保されていること、また骨造成手術によって不足部分を補える患者様に適応されます。上顎は骨密度が下顎に比べて低く、骨量不足の症例も多いため、骨の状態が治療成功の大きな鍵を握ります。十分な骨量がない場合でも、サイナスリフトやソケットリフトなどの骨造成術を用いることで、治療が可能になるケースがあります。

 

患者様の全身状態も重要な要素です。糖尿病や骨粗鬆症、免疫疾患などの全身疾患がある場合は、治療のリスクや回復力を考慮し、慎重な検討が必要です。喫煙習慣や口腔衛生状態も治療結果に影響を与えるため、生活習慣の改善や適切な口腔ケアが推奨されます。

 

さらに、高齢者であっても健康状態が良好であれば治療は可能ですが、治癒期間が長くなることや合併症リスクが増すことに留意が必要です。加えて、骨吸収が重度の場合や慢性の炎症が持続している場合は、インプラント治療の適応から外れることもあります。

 

このようにインプラント治療の適応条件は多岐にわたり、事前の綿密な検査と診断、患者様個々の状況に応じた治療計画が不可欠です。治療の可否だけでなく、手術の成功率や長期的な安定性を最大化するために、患者様自身の理解と協力も重要な要素となります。

 

上顎における骨量不足や骨質の低下はインプラント治療において非常に重要な課題です。骨量が不足するとインプラントが骨にしっかりと結合するための支持基盤が弱くなり、固定力の低下や術後の動揺、最悪の場合はインプラントの脱落リスクが高まります。

 

特に上顎洞に隣接する骨は薄くなりやすく、歯を失ってから時間が経過したケースでは骨吸収が進行していることが多いです。この骨量不足は、インプラントの埋入深度や角度に制限をもたらし、理想的な位置に埋入できない場合があります。

 

骨質の低下もまた治療の難易度を上げる要因です。軟らかい骨質はインプラントの初期固定を不安定にし、骨結合の過程に悪影響を与える可能性があります。こうしたケースでは、骨造成術や特殊な表面加工を施したインプラント体の使用が検討されます。

 

また、骨量不足に対する対策として、サイナスリフトやソケットリフトといった骨造成手術の適用が増えています。これらの術式は不足している骨を補い、十分な骨量を確保することでインプラントの長期的な安定性を高める役割を果たします。

 

治療前には必ずCT撮影などで骨の状態を正確に把握し、骨量不足の程度や骨質の状態を評価します。これにより、最適な治療法を選択し、安全で効果的なインプラント治療を実現することが可能です。

 

上顎インプラント治療で注意すべき危険・リスク(上顎洞穿孔など)

上顎インプラント治療には、上顎洞穿孔などのリスクが伴います。上顎洞は副鼻腔の一部であり、骨のすぐ上に空洞が存在するため、インプラント埋入の際に誤って上顎洞を穿孔すると副鼻腔炎などの合併症を引き起こす可能性があります。

 

穿孔のリスクを低減するために、術前のCT診断は必須であり、上顎洞の形状や骨の厚み、粘膜の状態を詳細に確認します。精密な診断によってインプラントの埋入位置や角度、使用するインプラントの長さを適切に決定し、リスクを最小限に抑えます。

 

治療の流れと期間の目安

診断から治療計画の立て方

インプラント治療を成功させるためには、診断段階での正確な情報収集と緻密な治療計画の策定が不可欠です。まず、患者様の口腔内の状態を詳細に把握するために、視診や触診に加え、CT撮影を用いて骨の形態や骨量、骨密度を正確に評価します。特に上顎は骨密度が下顎に比べて低く、骨質が柔らかいことが多いため、CT検査での精密な診断が成功率を左右します。

 

さらに、患者様の全身の健康状態も考慮します。糖尿病や骨粗鬆症、心疾患といった全身疾患がある場合には、治療計画の見直しや医科との連携が求められます。骨量が不足している場合は、骨造成術の必要性を検討し、患者様の負担や治療期間も加味しながら最適な方法を選択します。

 

また、患者様のライフスタイルや要望、仕事のスケジュールも治療計画に反映させることで、安心して治療を受けていただける環境を整えます。診断結果をもとにした治療計画の説明では、インプラントの本数や手術の内容、予想される治癒期間、費用の目安、術後のケアについても詳しく伝えることが大切です。

 

この段階で患者様の不安や疑問を解消することで、治療に対する理解と信頼が深まり、スムーズな治療進行が期待できます。治療計画は単なる手順書ではなく、患者様にとって最適かつ安全な治療を実現するための設計図として重要な役割を果たします。

 

インプラント手術は患者様の体への負担を最小限に抑えつつ、高い成功率を目指すために、細心の注意を払って行われます。まず、局所麻酔を施し、手術部位の痛みをしっかりとコントロールします。麻酔の種類や量は患者様の状態や不安度に応じて調整され、安全性を確保しながらリラックスして手術を受けていただける環境を整えます。

 

次に、歯肉を切開し、骨を露出させた上でインプラント体を埋入する穴を慎重に形成します。この際、上顎の骨質や骨量によっては、骨造成手術が同時に必要となる場合があります。骨造成は不足している骨を人工骨や自家骨で補うもので、サイナスリフトやソケットリフトといった方法が代表的です。

 

インプラント体を埋入後は、感染リスクを低減するために丁寧に縫合を行います。手術後の痛みや腫れは通常、数日で軽減しますが、術後のケアとして定期的な消毒や抗生物質の服用が推奨されます。手術の所要時間はケースによって異なりますが、一般的には1時間から2時間程度です。

 

手術後は患者様の体調や治癒状況に応じて、定期的に経過観察を行います。万が一異常が認められた場合には、速やかに対応しトラブルを最小限に抑える体制が整っています。これらのプロセスにより、インプラントが安全かつ確実に骨と結合するための環境が整えられます。

 

治癒期間とインプラントが安定するまでの期間

インプラントの治療において最も重要な段階の一つが、インプラント体と顎骨がしっかりと結合する「骨結合」の過程です。一般的には、この骨結合が完了するまでに3ヶ月から6ヶ月の期間を要しますが、特に上顎の場合は骨質が柔らかいため、この期間が長引くことがあります。

 

骨結合期間中は、患者様が術後の適切なケアを行うことが非常に重要です。適切な口腔衛生の維持は感染のリスクを下げるとともに、骨の再生とインプラントの安定に寄与します。また、過度の力をかけないように配慮することも成功率向上に欠かせません。

 

さらに、骨密度や骨量の不足がある場合には、骨造成術が実施されることが多く、その場合は治癒期間がさらに長くなる傾向があります。例えば、サイナスリフトを行った場合には6ヶ月以上の治癒期間を見込む必要があります。一方で、骨量不足が軽度の場合に用いられるソケットリフトでは3〜4ヶ月程度で骨結合が期待できます。

 

患者様によっては、治癒期間中の負担を軽減するために仮歯を装着し、見た目や咀嚼機能を維持することも可能です。このような配慮により、日常生活への影響を最小限に抑えながら治療を進められます。

 

上顎の奥歯と前歯ではインプラント治療における治療計画や期間に違いが見られます。奥歯は咀嚼力が強く、骨の厚みも比較的ありますが、骨質が柔らかいためインプラントの安定には注意が必要です。そのため、治療期間中に骨造成が必要なケースが多く、期間が長くなる傾向があります。

 

一方で前歯は審美性が特に重要視される部位です。患者様の笑顔や見た目に直結するため、治療計画はより緻密に立てられ、審美的な完成度を高めるための追加処置が行われることがあります。このため、前歯のインプラント治療は治療期間が長くなりやすく、慎重な術後管理が求められます。

 

治療の段階としては、まずインプラント体を埋入し骨と結合させる期間を設け、その後に人工歯を装着します。前歯の治療では仮歯による見た目の確保が重視され、審美的な調整や歯肉の形成なども同時に進められる場合があります。

 

患者様の個々の骨量や歯周病の有無、歯茎の状態によって治療期間は異なり、クリニックによっても対応が異なります。費用面でも前歯の治療は審美的要素を重視するため奥歯より高額になることがあるため、事前にしっかりと相談し納得のいく治療計画を立てることが重要です。

 

治療の流れと期間の目安

診断から治療計画の立て方

インプラント治療の成功は、精密な診断と綿密な治療計画に大きく依存します。特に上顎の治療では骨の状態が多様であり、骨量や骨質を正確に把握することが必須です。まずは口腔内検査で歯茎や粘膜の健康状態をチェックし、歯周病の有無や歯槽骨の形態を詳細に観察します。その後、CT撮影を用いて三次元的に上顎骨の骨密度や骨量、空洞の位置関係を確認します。これにより、上顎洞との距離や骨質の柔らかさ、骨の厚みを正確に把握でき、適切なインプラント体の選択や骨造成の必要性を判断します。

 

また、患者の全身状態も重要な判断材料となります。糖尿病や骨粗鬆症などの全身疾患、喫煙習慣、薬剤服用歴を考慮し、術後の感染リスクや骨結合への影響を評価します。特に高齢者や免疫力が低下している患者は慎重な管理が必要です。歯科医師はこれらの検査結果と患者の希望を踏まえ、オーダーメイドの治療計画を立案し、使用するインプラントの本数、位置、手術の方法、骨造成の必要性、治療期間を明確に提示します。治療の流れや費用、リスクも丁寧に説明し、患者が納得した上で治療に進めるようサポートすることが信頼性向上に繋がります。

 

疑問点としては「CT検査の費用はどのくらいか」「骨造成が必要かどうかの判断基準」「全身疾患があっても治療は可能か」「検査結果による治療の変更可能性」「診断から治療開始までの期間」などが挙げられます。これらは医院によって異なりますが、一般的にCT検査は約1万円〜3万円が相場で、骨造成の必要はCT画像と歯科医師の診断で決まります。全身疾患があっても管理下で治療は可能ですが、必ず主治医と連携が求められます。診断から治療開始までは通常数週間かかる場合がありますが、これもケースバイケースです。

 

インプラント治療の手術は、多くの患者にとって初めての外科的処置となるため、手順を理解することは安心感に繋がります。手術はまず局所麻酔により痛みを感じない状態にします。麻酔の種類は患者の健康状態や治療範囲により異なり、必要に応じて静脈内鎮静や全身麻酔が行われる場合もあります。

 

麻酔後、歯茎を切開し骨を露出させた後、インプラント体を埋入する位置にドリルで穴を開けます。骨の密度や形態に応じて慎重に深さや角度を調整し、インプラントを確実に固定します。骨量不足が認められる場合は同時に骨造成術(サイナスリフトやソケットリフトなど)を行うことがあります。これにより骨の厚みを増し、インプラントの安定性を高めることが可能です。

 

埋入後は歯茎を縫合し、手術部位の保護と早期の治癒を促します。縫合方法は切開範囲や患者の骨質によって異なり、吸収糸を使用することが多いですが、抜糸が必要な場合もあります。手術時間は1本あたり30分から1時間程度で、複数本の場合は時間が延長されることがあります。

 

術後は腫れや痛みが生じることが一般的で、鎮痛剤や抗生物質を処方し、術後の感染や炎症を予防します。患者の体調により個人差はありますが、1週間程度で腫れや痛みは落ち着くことが多いです。なお、手術中および術後の注意点、リスクについても担当医から詳細な説明を受けることが重要です。

 

治癒期間とインプラントが安定するまでの期間

インプラントが骨と結合し安定するまでの期間は「治癒期間」と呼ばれ、個人差や骨質によって異なります。一般的には3カ月から6カ月が目安ですが、特に上顎は骨質が下顎に比べて柔らかく、骨密度が低いため、治癒に時間を要する場合があります。骨とインプラントがしっかり結合することで、人工歯の装着が可能となり、安定した咀嚼機能を回復できます。

 

治癒期間中はインプラントに過度の負荷をかけないことが重要です。治癒状態を定期的に検査し、炎症や感染の兆候がないかを確認します。骨造成を伴う場合はさらに治癒期間が延びることもあり、サイナスリフトなどの術後は6カ月以上かかるケースもあります。

 

患者が不安に感じるのは「治癒期間中の生活制限」「痛みや腫れが続く期間」「治癒期間が長引いた場合の対応」「治療期間全体の目安」「骨造成後のケア方法」などです。これらに対して、医院は術後の適切なケア方法や経過観察の計画を示し、不安を軽減する取り組みを行っています。治癒期間中のケアは患者の自己管理も大切で、口腔衛生の維持や禁煙などが推奨されます。

 

上顎のインプラント治療は、部位によって治療期間や計画に違いが生じます。奥歯は咀嚼力が強くかかるため、骨の状態が良好であっても安定を重視した慎重な手術と治癒期間が求められます。骨質が柔らかい上顎では骨造成が必要となるケースも多く、治療期間は長めになる傾向があります。

 

治療ステップ比較表

 

治療ステップ 治療期間の目安 主要ポイント 備考
診断・検査 1~2週間 口腔内検査、CT撮影、全身状態評価 診断料別途必要
インプラント埋入手術 30分~数時間 局所麻酔、骨造成併用の可能性 手術費用別途
治癒期間 3~6か月 骨結合、炎症管理、口腔衛生管理 骨造成により延長可能
人工歯装着 数週間 審美調整、仮歯使用の場合あり 治療計画により変動

 

インプラント上顎のリスクと副鼻腔(上顎洞)への影響

上顎洞穿孔(貫通)の症状と対処法

インプラント治療における上顎洞穿孔とは、インプラント手術の際に上顎洞の膜や骨を突き抜けてしまう状態を指します。これは特に上顎の奥歯部分において頻度が高く、骨の厚みや骨量が不足している患者に起こりやすいリスクの一つです。穿孔が発生すると、患者は鼻の違和感や鼻詰まり、時には慢性的な副鼻腔炎の症状を訴えることがあります。これらの症状は単なる風邪の鼻炎と混同されがちですが、放置すると炎症が慢性化し、生活の質が大きく低下する可能性があります。

 

穿孔が疑われる場合には、速やかな診断と対応が求められます。診断には術後のCT撮影が有効で、上顎洞の状態やインプラントの位置を詳細に把握できます。治療法としては、軽度の穿孔であれば保存的に経過観察を行い、副鼻腔炎予防のための抗生物質投与や鼻腔ケアが中心となります。重度の穿孔や慢性的な炎症がある場合は、外科的に上顎洞の膜を修復する処置や再手術が必要になるケースもあります。

 

穿孔を未然に防ぐためには、術前の精密な骨評価が不可欠です。特に骨密度や骨量、上顎洞の形態を正確に把握し、手術計画を慎重に立てることが重要です。さらに、手術中は細心の注意を払い、インプラントの深さや角度を調整しながら施術を行います。術後も定期的に検診を行い、早期に異常を発見できる体制を整えることが患者の安全を守るうえで欠かせません。

 

インプラント手術後に発症する上顎洞炎や副鼻腔炎は、手術部位の感染や炎症が原因となりやすく、特に上顎洞に接する部位での手術ではリスクが高まります。感染症状としては、痛みや腫れ、発熱、鼻汁の増加などが見られます。これらは早期に適切な対処をしなければ症状が悪化し、周囲組織への炎症拡大や骨吸収の進行を招くことがあります。

 

術後管理の重要性は高く、一般的には手術直後から抗生物質の投与が行われます。これにより細菌感染を抑制し、炎症の拡大を防止します。患者に対しては、手術後の口腔内衛生の徹底や鼻腔内のケア方法の指導も実施されます。例えば、鼻を強くかまない、喫煙を控える、過度な運動を避けるなど、上顎洞への負担を減らす生活指導が行われます。

 

上顎洞炎のリスクを下げるために、手術時の無菌操作も非常に重要です。手術環境の清潔保持と歯科医師の高い技術力が感染予防に直結します。また、術前に歯周病や虫歯など口腔内の感染源を除去することもリスク軽減につながります。上顎洞炎が発症した場合は、適切な抗生物質療法に加え、症状によっては副鼻腔の洗浄や手術的な処置が必要になることもあります。

 

骨吸収や骨造成手術の必要性

上顎のインプラント治療においては、骨吸収の進行や骨量不足が頻繁に問題となります。特に上顎洞が存在する部位は骨の厚みが薄く、歯周病や抜歯後の骨吸収が進むとインプラントの固定に必要な十分な骨が確保できないケースが多いです。骨量不足はインプラントの安定性や長期的な成功率に大きな影響を及ぼすため、骨造成手術が必要と判断される場合があります。

 

骨造成術には主に自家骨移植と人工骨の使用があります。自家骨移植は患者自身の骨を採取し移植するため生着率が高い反面、採取部の負担や手術時間の増加がデメリットです。一方、人工骨は体への負担が少なく手術も比較的簡便ですが、生着率や骨の再生速度は自家骨に劣る場合があります。これらの骨造成術は、サイナスリフトやソケットリフトといった上顎洞挙上術と組み合わせて行われることが多く、インプラントを安全に埋入できる骨量を確保します。

 

骨造成の成功には、患者の健康状態や骨質、術後のケアが大きく関わってきます。糖尿病や喫煙歴のある患者では骨の治癒が遅れるため、術前の健康管理や禁煙指導が重要です。また、術後は感染予防のための抗生物質投与や口腔衛生管理を徹底し、骨の再生環境を整えます。骨造成術の費用や期間は症例によって異なり、複数回の手術が必要になる場合もあります。

 

上顎洞穿孔リスクと対応まとめ表

 

項目 内容
症状 鼻の違和感、鼻詰まり、慢性的な副鼻腔炎の兆候
診断方法 術後CT撮影で穿孔の有無と範囲を確認
軽度穿孔の対処法 保存的管理、抗生物質投与、鼻腔ケア
重度穿孔の対処法 外科的修復、再手術の可能性
予防策 術前骨評価の精密化、手術技術の向上、術後定期検診

 

術後感染予防のポイント

 

  • 術後の抗生物質投与は標準的に行われる
  • 口腔内清掃指導の徹底
  • 鼻を強くかまない、喫煙禁止、過度な運動制限など生活指導
  • 定期的な歯科医院でのフォローアップ

 

骨造成術の種類と特徴

 

骨造成術 特徴 メリット デメリット
自家骨移植 患者自身の骨を採取し移植 高い生着率、骨再生が良好 採取部の負担、手術時間の延長
人工骨使用 合成素材を利用 体への負担少ない、手術簡便 生着率は自家骨にやや劣る
サイナスリフト術 上顎洞の底を持ち上げて骨を増やす手術 骨量不足の大幅改善が可能 手術侵襲がやや高い、治癒期間が長い
ソケットリフト術 インプラント埋入時に骨を部分的に挙上 侵襲が低く、短期間で治療可能 骨量が大幅に不足している場合は不適合

 

まとめ

インプラント上顎治療は、骨量不足や副鼻腔(上顎洞)への影響など、特有のリスクが伴うため慎重な診断と治療計画が必要です。実際に多くの患者様が「想定外の費用がかかるのではないか」「治療期間や痛みはどのくらいか」などの不安を抱えていますが、最新の歯科医療技術や精密なCT検査により、これらのリスクは大幅に軽減されています。特にサイナスリフトやソケットリフトといった骨造成手術は、骨量不足を補いインプラントの安定を支える重要な治療法です。

 

また、感染や炎症といった上顎洞炎のリスクも、術後の管理や抗生物質の適切な投与で防ぐことが可能です。手術失敗例も精密な診断と熟練の手術技術、そして術後のケアによって大きく減少しており、信頼できる医院を選ぶことが成功の鍵となります。歯科医師監修のもと提供される情報は、患者様が安心して治療に臨めるための確かな基盤となるでしょう。

 

治療を先延ばしにすると症状が進行し、骨吸収が進んだ場合にはさらに大掛かりな手術や高額な費用が必要になることもあります。適切な時期に専門的な診療を受けることは、費用や時間の負担を抑えるうえでも重要です。この記事では、上顎インプラント治療に関する専門的な解説を通じて、読者の皆様が最善の判断を下せるようサポートしています。安心して治療に臨みたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

よくある質問

Q. インプラントは上顎に何本埋め込むのが一般的ですか
A. インプラント上顎に埋入する本数は患者様の骨量や症例によって異なりますが、部分的な治療では通常1本から4本、全顎治療の場合は4本から8本が一般的です。骨密度が下顎より低い上顎では、十分な固定力を得るために骨造成術を併用するケースも多く、治療計画において精密なCT撮影と診断が必要になります。

 

Q. 上顎インプラントの治療期間はどのくらいかかりますか
A. 上顎インプラント治療の期間は、診断から治療完了まで通常3か月から6か月程度が目安です。骨吸収が進行している場合やサイナスリフトなどの骨造成手術が必要な場合は、さらに期間が延びることがあります。上顎骨の柔らかさや骨量不足が治癒期間に影響し、慎重な術後管理が求められます。

 

Q. インプラント上顎の治療費用はどれくらいかかりますか
A. 部分インプラントの場合、1本あたりの費用相場は30万円から50万円程度で、診断料や手術料、人工歯の費用を含みます。全顎のオールオン4治療では300万円から500万円程度が一般的な価格帯です。保険適用外が基本ですが、一部自治体では助成金制度があるため、費用負担を抑えるためにクリニック選びの際は料金の透明性や分割払いの有無を確認することが重要です。

 

Q. 上顎インプラントのリスクにはどのようなものがありますか
A. 上顎インプラント治療では、骨量不足による固定不良や上顎洞穿孔(副鼻腔への貫通)が主なリスクとして挙げられます。穿孔が起きると慢性的な副鼻腔炎や感染症を引き起こす可能性があり、術前の精密診断やサイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成手術でリスクを軽減します。さらに手術後の抗生物質投与や綿密な術後管理によって感染予防が徹底され、失敗リスクを大幅に抑えられます。

 

医院概要

医院名・・・海岸歯科室 CHIBA STATION

所在地・・・〒260-0031 千葉県千葉市中央区新千葉1-1-1 ペリエ千葉6F

電話番号・・・0120-087-318


〒260-0031 千葉市中央区新千葉1-1-1
ペリエ千葉6F
0120-087-318

043-202-0555

診療時間
09:00~19:00
休憩時間 13:00~14:30
休憩時間 13:00~14:30
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