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2025.05.14インビザラインで口ゴボになると言われる原因や抜歯の見極め方

インビザラインで口元が前に出たように見える、と感じたことはありませんか?

 

「横顔のバランスが変わってしまった」「矯正したのに出っ歯っぽくなった気がする」と違和感を覚える方は意外と少なくありません。SNSや口コミでも「インビザラインで口ゴボになった」という声が見られ、矯正後の見た目に不安を感じている方が多いのが現状です。

 

この現象は、抜歯の有無スペース不足による前歯の突出骨格性の問題など、複数の要因が絡み合って起こることがあります。また、マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて歯列全体の移動に制限があるため、症例によっては思ったような改善が得られないケースもあるのです。

 

実際に矯正歯科医への相談数が急増しており、現在、再治療や外科的処置を検討する患者も増えています。

 

この記事では、なぜそのような事態が起こるのか、どんな人にリスクが高いのか、信頼できる矯正歯科の見極め方まで詳しく解説します。

 

口ゴボとは?歯並びが良くても起こる原因と見た目の特徴

口ゴボの定義と医学的な分類(上下顎前突/歯槽性・骨格性)

口ゴボとは、口元が全体的に前方へ突出して見える状態を指す通称で、正式な医学用語ではありませんが、審美歯科や矯正歯科の分野では非常に頻繁に使われる言葉です。一般的には、口を閉じた状態で唇が前に出ている、いわゆる「突出感のある口元」のことを意味します。

 

この状態は、以下のように大きく二つの分類に分けられます。

 

口ゴボの医学的分類

 

分類 特徴
骨格性(上下顎前突) 上下の顎骨自体が前方に成長している。骨格が原因で、口元全体が出て見える。
歯槽性 顎の骨格は正常だが、歯が前方に傾いていたり、歯列全体が突出していることが原因。

 

上下顎前突とは、上顎と下顎の骨がともに前方に突き出している状態です。多くの場合、Eライン(鼻先と顎先を結んだ理想的な横顔のライン)から口元が外れている、あるいは唇がラインよりも前に出ているという特徴があります。このようなバランスの崩れが口ゴボの判断材料となります。

 

また、歯槽性の口ゴボは、前歯が前方に傾いている「上顎前突型」や、歯列全体がアーチ状に拡がって口元を押し出してしまっているケースが見られます。これらは成長過程の口呼吸や舌癖、悪い噛み合わせなどが原因で引き起こされることがあります。

 

医療機関では、CTやセファログラム(頭部X線規格写真)を使って骨格と歯の関係を分析し、骨格性か歯槽性かを見極めます。特に矯正歯科ではこの診断が治療方針を決定する非常に重要なプロセスです。

 

歯並びが良くても口ゴボになる理由

一見きれいな歯並びでも、「なんとなく口元が前に出ている」「横顔が整っていない」と感じる場合、それは歯並びだけでは解決できない「口ゴボ」の可能性があります。ここでは、歯並びが整っているにもかかわらず口ゴボになる主な原因を3つに絞って詳しく解説します。

 

  1. 前歯の傾斜と歯列のアーチ形状

 

歯がキレイに並んでいても、前歯が前方に大きく傾斜していたり、アーチ形状が強く前に湾曲している場合、口元が押し出されて見えることがあります。このようなケースでは、歯列全体は整っていても、「突出感」が強く出てしまい、横顔のバランスを崩してしまいます。歯槽性の口ゴボはまさにこのタイプに該当します。

 

  1. 骨格との不調和(歯と顎のバランス)

 

歯が整っていても、顎の骨が小さい場合や、上下の顎の位置関係にズレがあると、相対的に口元が出て見えることがあります。例えば、下顎が小さく後退している場合、上顎と歯が目立ち、Eラインから唇が大きく前に出た印象になります。これも口ゴボの原因の一つであり、歯だけではなく骨格とのバランスが重要であることを示しています。

 

  1. 口周りの筋肉・口呼吸・アデノイド顔貌の影響

 

口呼吸や舌の癖、頬の筋力低下などがあると、歯並びに問題がなくても、長期的に口元が前に出る傾向があります。特にアデノイド顔貌(鼻炎や口呼吸で顎が後退し、顔が長く見える特徴)では、口唇閉鎖ができず、口ゴボに見えやすい顔つきになります。こうした機能的要因は、小児期からの習慣で形成されることも多く、予防や早期介入が望まれます。

 

歯並びが良いのに口ゴボになる主な要因比較

 

原因分類 詳細説明
歯の傾斜 前歯が前方へ傾いているため、唇が押し出される
骨格のバランス 顎が小さい・後退していることで相対的に歯が前に見える
口呼吸・筋力低下 舌の位置や口呼吸によって、顎の発達に影響が出て口元が前に見える

 

これらの要因が単独または複合して存在することで、「歯並びはキレイなのに、なぜか口元が気になる」といった悩みが発生します。そのため、矯正治療を検討する際には、単に歯列を見るだけでなく、骨格、筋機能、呼吸習慣、表情筋のバランスまで含めた多角的な診断が重要です。

 

インビザラインで口ゴボは治る?治らない?適応症と限界

口ゴボをマウスピース矯正で治すメリット・デメリット

マウスピース矯正、特にインビザラインは、目立たずに矯正ができるという理由から近年非常に注目されています。しかし「口ゴボを治したい」と考えている方にとって、インビザラインが本当に有効なのかは慎重に検討すべき問題です。ここでは、マウスピース矯正を用いた口ゴボ治療のメリットとデメリットを整理し、適応の限界について詳しく解説します。

 

まず、インビザラインを含むマウスピース矯正は、軽度から中等度の歯列不正に効果が高く、治療の自由度や審美性において優れた特徴があります。特に、装置が透明で取り外し可能な点は、仕事やプライベートに支障をきたしたくない人にとって大きな利点です。また、装置の清掃性が高く、口腔内の衛生を保ちやすいというメリットもあります。

 

マウスピース矯正で期待できる効果には、以下のような項目があります。

 

マウスピース矯正の主なメリット

 

効果 詳細内容
目立ちにくい 装置が透明なため、会話や仕事に影響を与えにくい
取り外し可能 食事や歯磨きの際に外せるため、口腔衛生を保ちやすい
痛みが少ない ワイヤー矯正に比べて歯の移動が穏やかで、痛みや不快感が軽減されやすい
治療計画が明確 3Dシミュレーションで治療の進行や完了後の状態を事前に把握可能

 

ただし、インビザラインには適応の限界が存在します。特に骨格性の口ゴボ(上下顎前突など)に対しては、歯の移動だけでは改善が困難なケースがあり、抜歯や外科的手術を伴う治療が必要となることもあります。また、前歯の大きな移動や、奥歯の大規模な移動には不向きであり、治療精度にも限界があります。

 

マウスピース矯正のデメリット

 

問題点 詳細内容
適応範囲に限界がある 骨格性の問題や重度の歯列不正には対応が難しい
装着時間の自己管理が必要 1日20〜22時間の装着が必須で、使用を怠ると効果が出にくくなる
複雑な歯の動きに不向き 回転や上下方向の移動など、特定の歯の移動が苦手なケースがある
治療費が高額になる可能性 オプションや長期化によって、想定以上に治療費がかかる場合がある

 

また、費用面も無視できません。現在、インビザラインによる矯正の総額は80万円〜110万円程度が相場とされていますが、症例の難易度や抜歯の有無、保定装置の費用などを含めるとさらに高額になることもあります。特に「抜歯あり」のケースでは治療計画が複雑化し、追加費用が発生する傾向があります。

 

インビザラインが向いている口ゴボと向いていない症例の違い

インビザラインで治療可能な口ゴボと、ワイヤー矯正や外科矯正が推奨される口ゴボには、明確な違いがあります。この違いを正しく理解することは、矯正治療の成功と失敗を分ける重要なポイントです。

 

まず、インビザラインが効果を発揮しやすいのは、歯槽性の軽度〜中等度の口ゴボです。このタイプは、前歯の傾斜や歯列アーチの形状が原因で、歯並び全体は整っていても口元が前に出て見えるケースです。マウスピースによる歯列全体のコントロールが有効に作用し、抜歯なしで改善できる可能性が高いです。

 

一方で、以下のような症例ではインビザライン単独での治療は難しいとされています。

 

インビザラインが不向きな口ゴボ症例の特徴

 

  1. 骨格性の上下顎前突(顎骨自体が前に出ている状態)
  2. 小臼歯の抜歯が必要な症例で、奥歯の大幅な移動が必要な場合
  3. 重度の叢生(歯の重なり)がある場合
  4. 奥歯のかみ合わせに大きなズレがあるケース
  5. 下顎の後退が著しい症例(下顎が引っ込み、上顎とのバランスが悪い)

 

こうした症例では、ワイヤー矯正でより精密なコントロールを行うか、外科手術との併用(外科矯正)が必要になります。特に骨格に問題があるケースでは、歯の移動だけでは口元の突出感を改善することは難しく、根本的な原因にアプローチする治療が不可欠です。

 

インビザラインが向いているかどうかは、次の3つのステップで判定するのが一般的です。

 

口ゴボ症例における治療適応の判断ステップ

 

ステップ 判断内容
1 顎骨の形状と位置関係の確認(セファログラムやCT)
2 歯列の状態確認(叢生の程度、歯の傾斜、スペース)
3 治療ゴールの設定(Eラインの整合性、横顔の改善、咬合バランス)

 

このように、多角的な視点からの診断が不可欠です。さらに、見た目だけでは判断できない要素も多く、本人が「歯並びは良い」と思っていても、医師の診断では矯正が必要とされるケースが多々あります。

 

口ゴボ治療を検討している読者がまず行うべきことは、見た目だけで判断せず、信頼できる矯正歯科で検査を受け、客観的なデータに基づいた診断を受けることです。加えて、歯科医院によってはインビザラインを無理にすすめるケースもあるため、複数の医院でセカンドオピニオンを得ることも重要です。

 

インビザライン矯正で抜歯が必要なケースとは?判断基準を医師が解説

非抜歯で治せるケース/抜歯が必要なケース上下顎バランス別

インビザラインによる矯正治療を検討する際、多くの人が悩むのが「抜歯の必要性」です。口ゴボや出っ歯など、口元の突出が気になる方にとって、抜歯の有無は治療の結果に大きく関わる重要な要素です。ここでは、非抜歯でも治せるケースと、抜歯が必須となるケースの違いを、上下顎のバランスを軸に詳しく解説します。

 

非抜歯で対応できる症例の多くは、歯列のスペース不足が比較的軽度であり、歯の傾きや歯列アーチを整えることで対応可能な場合です。具体的には、軽度の叢生(デコボコ)や、前歯が少し突出しているだけの症例が該当します。また、歯と歯の間をわずかに削るIPR(ディスキング)という方法を併用することで、抜歯せずにスペースを確保しながら歯列を整えることが可能です。

 

一方、抜歯が必要となるのは、次のようなケースです。

 

抜歯が必要な症例の特徴

 

  1. 中等度~重度の叢生がある
  2. 口元の突出が顕著で、非抜歯ではEラインに収まらない
  3. 前歯の大きな後退が求められる(特に口ゴボ・出っ歯)
  4. 上下顎の前後的なバランスが悪い(上下顎前突)
  5. 顎骨のサイズに対して歯のサイズが大きい(スペース不足)

 

これらは主に、骨格的なバランスや歯列スペースの問題に起因します。例えば、上下顎前突のケースでは、上下の小臼歯(4番目の歯)を左右で合計4本抜歯し、スペースを作った上で前歯を後方に大きく移動させる治療が選ばれます。

 

以下に、抜歯の判断に影響を与える主な因子を整理します。

 

抜歯の判断基準

 

判断因子 非抜歯で対応可 抜歯が必要になる可能性あり
叢生の程度 軽度 中〜重度
前歯の傾斜 やや前突 強く前方に突出している
横顔バランス Eライン内に近い Eラインから口元が出ている
顎骨と歯の大きさ バランス良好 顎骨が小さく歯が大きい
顎間関係 正常または軽度のズレ 上下顎前突や骨格的不調和

 

抜歯矯正は、口元の突出感を抑えるうえで非常に有効ですが、歯列の後退量が多くなることで、見た目が大きく変化する場合もあります。そのため、治療後のプロファイル(横顔)を事前にシミュレーションし、希望する見た目とのギャップを最小限にすることが大切です。

 

また、抜歯を伴うインビザライン治療では、従来のワイヤー矯正と比べて難易度が上がる傾向にあります。特に前歯のコントロールやアンカレッジ(歯の固定源)の確保には高度な技術が必要とされ、医院によって対応可能かどうかが異なるため、実績のある矯正歯科での相談が不可欠です。

 

費用についても、抜歯症例は治療期間が長くなる傾向があり、追加料金が発生する場合もあります。以下に、治療法ごとの平均費用の目安をまとめます。

 

治療法別の費用目安

 

矯正方法 平均費用(総額) 備考
インビザライン(非抜歯) 80〜100万円 軽度~中等度の症例向け
インビザライン(抜歯あり) 100〜130万円 小臼歯抜歯、治療期間延長あり
ワイヤー矯正(抜歯あり) 90〜120万円 精密な歯列移動が可能

 

最終的な判断は、矯正歯科医師による精密検査と診断が必要です。CTやセファログラムなどを用いて、顎骨や歯列の状態、歯の大きさや配置などを確認し、抜歯の有無を判断します。また、複数の医院で意見を聞く「セカンドオピニオン」も非常に有効です。

 

抜歯矯正のビフォーアフター写真で見る横顔の変化

抜歯矯正を行うかどうかを迷っている方にとって、最も気になるのが「実際に顔の印象がどう変わるのか」という点です。特に口ゴボや出っ歯が原因で悩んでいる場合、「横顔が美しくなるかどうか」は治療の決断を左右する大きな要素になります。

 

ここでは、抜歯矯正によってどのように横顔が変化するのか、実例を交えて解説します。

 

まず、抜歯によって得られる最大のメリットは、前歯が後方に移動することで「唇の突出感」が大幅に改善される点です。これにより、Eラインに対して自然な口元となり、横顔の印象が引き締まります。また、口が閉じやすくなり、口呼吸や口唇閉鎖不全といった機能的な問題も改善されやすくなります。

 

横顔の改善ポイント

 

  1. 唇の厚みが自然になり、閉じやすくなる
  2. 鼻先〜顎先を結んだEライン内に唇が収まり、横顔バランスが良くなる
  3. フェイスラインがシャープになる
  4. 表情に落ち着きが出る(緊張した表情が和らぐ)
  5. スマイルラインが整い、笑顔が自然になる

 

こうした改善は、ビフォーアフターの比較写真によって一目瞭然です。多くの矯正歯科では、治療前後のプロファイル写真を保存・比較しており、カウンセリング時に患者本人にも変化を視覚的に提示しています。

 

実際に、抜歯を伴う矯正を行った30代女性のケースでは、上下小臼歯を抜歯後、約18か月で前歯が後方へ約6mm移動し、Eラインとの調和が改善されました。患者の声として、「横顔のコンプレックスがなくなり、自信を持って笑えるようになった」というコメントがあり、心理的効果も大きいことがわかります。

 

一方で、すべての人にとって抜歯が最適とは限りません。過度に後退させすぎると、逆に唇が薄くなり老けた印象を与える可能性もあります。そのため、ビフォーアフターの結果は「どこまで改善すべきか」を事前に明確にしておくことが大切です。

 

抜歯による横顔の変化まとめ

 

変化項目 治療前 治療後
唇の位置 Eラインより前方に突出 Eラインに近づき自然な位置に
顎〜頬ライン ぼやけた印象 シャープで立体的に
口元の閉じやすさ 口が閉じにくい、力が入る 自然に閉じられる
表情の印象 緊張気味、出っ歯感あり 穏やかで落ち着いた印象

 

抜歯矯正は見た目の変化が大きいため、治療前にしっかりと自分の理想像を持ち、それを矯正医と共有することが成功の鍵です。また、症例写真を見る際は、「自分と似た骨格・歯列の人の事例を見る」ことが、現実的な期待値を設定するうえで非常に役立ちます。

 

歯科医院選びで失敗しない基準

治療前シミュレーションの精度と診断設備

歯科矯正における成功の鍵は、治療を始める前のシミュレーションの精度と診断設備にあります。特に口元の突出、いわゆる「口ゴボ」のような骨格的なバランスを伴う症状では、事前にどこまで治療で改善可能かを的確に判断する必要があります。インビザラインなどのマウスピース矯正を検討する場合でも、治療前の分析が甘ければ、治療後に「横顔があまり変わらなかった」といった後悔の声が出る可能性が高くなります。

 

治療前に行われるべき基本的な診断項目には以下のようなものがあります。

 

診断内容 内容の説明
セファロ分析 横顔の骨格バランスを数値で診断し、上下顎の突出度を確認
パノラマレントゲン 全体の歯根の長さ、向き、位置関係を把握
口腔内スキャナー 3Dデジタルスキャンで精密な歯型データを取得
顔貌写真診断 Eラインやスマイルライン、口元の突出度の評価
シミュレーション 治療前後の予測を3Dモデルで可視化

 

特にインビザラインのようなマウスピース矯正は、歯の移動がすべてデジタル設計に基づいて行われるため、この事前データの精度が治療全体の結果を左右します。

 

また、AIを活用した最新のシミュレーションでは、わずかな歯列や口元の変化が与える印象まで視覚的に比較でき、患者自身が治療後の姿を事前に確認できるようになっています。こうした設備を導入している医院では、治療後の満足度が高い傾向にあります。

 

加えて、診断設備の差は「非抜歯」か「抜歯」が必要かといった重要な治療方針にも直結します。精度が甘いまま治療を開始してしまうと、スペース不足による前歯の前方突出や、口元の改善不足という問題が生じるリスクもあるため注意が必要です。

 

担当医の矯正専門資格と症例数の確認方法

治療の成功には、設備以上に「誰が治療するのか」が極めて重要です。特に口ゴボのような口元の審美的改善を目的とする矯正では、歯の位置だけでなく、顔全体のバランスや筋肉の動き、表情との調和まで考慮できる知識と経験が必要です。

 

まず確認すべきは、担当医の「矯正専門資格」です。以下は主な矯正資格とその特徴です。

 

資格名称 説明
日本矯正歯科学会認定医 一定の症例数と研修、筆記試験を通過した矯正専門医
日本成人矯正歯科学会会員 成人矯正に特化した知識・技術を有し、症例登録も義務付けられている
アライン社認定プロバイダー インビザライン提供元の認定を受け、年間症例数に応じてランク分け
指定臨床研修施設医師 大学病院などで臨床教育にも携わっている実績のある専門医

 

資格だけでなく、「症例数」も要チェックです。単なる「マウスピース治療の経験あり」では不十分で、「口ゴボ(上下顎前突)」「骨格性出っ歯」などの難症例に対する治療実績があるかがポイントです。

 

症例数を確認する際の具体的な質問例を紹介します。

 

  • インビザラインでの上下顎前突の治療経験はどのくらいありますか?
  • 抜歯を伴う治療の割合はどれくらいですか?
  • 横顔の変化を重視した治療方針は可能ですか?
  • 治療前後の写真提供はありますか?

 

また、医院のウェブサイトに掲載されているビフォーアフター写真を参考にすることも有効です。ただし、必ず「症例の説明が具体的」で「施術者が明記されている」内容であるかを確認しましょう。

 

さらに信頼性を高める要素として、下記のような視点を加えるとよいです。

 

  • 学会発表歴や論文掲載実績があるか
  • 患者のレビューやGoogle口コミ評価
  • 治療後の保定・メンテナンス体制

 

担当医が単なる矯正器具の操作ではなく、「顔貌全体のバランス改善」を意識した治療方針を提示してくれるかどうかが、医院選びにおいて極めて重要な要素です。

 

よくある不安とその対処法

インビザラインで口元が前に出たように見えるのはなぜ?

インビザラインによる矯正治療を始めた患者の中には、「口元が前に出てしまった気がする」「Eラインが崩れたように見える」と不安を感じる方が少なくありません。実際、マウスピース矯正は見た目に自然な矯正法として人気がある一方、治療過程や治療計画により口元の印象が変化することがあります。

 

このような違和感の主な原因としては以下の点が挙げられます。

 

  1. 非抜歯でスペース不足のまま歯を並べた結果
    歯列に十分なスペースがないまま、歯を内側に収めようとすると、前歯が前方に突出してしまうことがあります。これは「突出感」「出っ歯感」を招き、口元が膨らんで見える一因です。
  2. 治療計画における前歯の移動方向の誤り
    インビザラインでは、3Dシミュレーションにより歯の動きを計画しますが、前歯が必要以上に前方へ移動する設計になっている場合、Eラインが乱れ、鼻先と顎を結ぶラインよりも口元が前に出てしまいます。
  3. 骨格的な問題による口ゴボ(上下顎前突)との誤認
    実は矯正前から骨格的に口元が出ているケースでは、歯並びが改善されても横顔の印象が変わらない、あるいは目立つように感じることがあります。これも「治療で口元が出た」と誤解される要因です。
  4. マウスピース装着による物理的な膨らみ
    インビザラインは1日に20時間以上装着する必要があり、マウスピースが厚みをもつため、口唇に軽い突出感が出ることがあります。これは一時的なもので、マウスピースを外した際には元に戻るため、心配はいりません。

 

以下の表に主な原因と対処法をまとめました。

 

不安の原因 説明内容 対処法または確認ポイント
非抜歯でスペース不足 歯が並びきらず前方に出てしまう 抜歯治療やIPR(歯の幅を削ってスペース確保)を検討
シミュレーション設計ミス 歯の移動方向が誤って前突感が生じる 担当医と再確認し、治療計画の修正依頼が可能
骨格的要因(上下顎前突など) 歯ではなく骨格が前に出ている状態 外科矯正の検討やワイヤー矯正との比較が必要
マウスピースの装着による厚み感 一時的な違和感。マウスピースの素材による感覚変化 マウスピースを外すと改善。装着に慣れると気にならなくなる

 

加えて、違和感を減らすためには、治療前の精密シミュレーションが非常に重要です。歯科医院によっては、横顔の変化やEラインへの影響も含めた予測画像を提示してくれる場合があります。これにより、事前に口元への影響を可視化し、不安を軽減することができます。

 

また、途中経過で「思ったより前に出ている」と感じた場合も、早期に医師に相談することで、治療計画の修正が可能です。インビザラインは柔軟性の高い治療法であり、計画の修正や再スキャン、アライナーの再設計も可能な点が大きなメリットといえます。

 

矯正後に後戻りする可能性と保定装置の重要性

インビザラインやワイヤー矯正に関わらず、矯正治療後に歯が元の位置に戻る「後戻り」は、多くの患者が経験する可能性のある現象です。とくに治療直後の数か月は、歯を支える歯周組織が安定していないため、何も対策をしないと徐々に歯が動いてしまうことがあります。

 

後戻りの主な原因には以下のようなものがあります。

 

  1. 保定装置(リテーナー)の装着不足
    矯正治療の完了後には、リテーナーという保定装置を装着して歯列を安定させる必要があります。特に装着をサボる、紛失して装着しない期間が長くなると、せっかく整えた歯列が後戻りを起こすリスクが高まります。
  2. 舌癖や口呼吸などの習癖
    日常的に舌で前歯を押す癖や、常時口を開けて呼吸する癖がある場合、歯列に継続的な圧力が加わり、後戻りが起きやすくなります。習癖の改善も後戻り予防には不可欠です。
  3. 咬み合わせの変化や加齢による歯列変化
    加齢や生活習慣の変化により、歯列が少しずつズレてくることもあります。特に下顎前歯は後戻りしやすく、リテーナーの長期的な使用が重要です。

 

保定装置には、以下のような種類があります。

 

保定装置の種類 特徴 推奨される使用期間
プレート型(取り外し式) 食事や歯磨き時に外せて衛生的 最低でも1~2年の装着が必要
ワイヤー型(固定式) 歯の裏側にワイヤーで固定、違和感が少ない 半永久的な装着も可能
マウスピース型 透明で目立たず装着感が軽い 長期的に夜間装着を推奨

 

リテーナーの装着期間は、歯科医の指示を厳守することが大切です。「もう大丈夫だろう」と自己判断で外してしまうと、後戻りが生じるリスクが格段に高まります。最近では「保定期間=矯正期間の2倍以上」という方針を採る矯正歯科も増えており、治療後のケアが成功の鍵といえます。

 

さらに、後戻りを防ぐには以下のポイントも重要です。

 

  • リテーナーの破損・変形はすぐに歯科医院に相談する
  • 定期検診で歯列の安定性をチェック
  • 舌癖・姿勢・口呼吸などの改善

 

保定は矯正治療の「仕上げ」であり、「終わり」ではありません。見た目の変化を維持するためにも、保定の重要性を軽視せず、確実に取り組んでいくことが求められます。

 

まとめ

インビザラインによる矯正は、見た目の美しさや生活への負担の少なさから人気が高まっていますが、一方で「口元が前に出たように感じる」「横顔が理想と違う」といった不安の声も多く寄せられています。

 

その主な原因は、抜歯の有無や歯列全体のスペース不足、骨格的な上下顎前突、さらにマウスピース矯正特有の歯の動かし方にあります。特に非抜歯で治療を進めたケースでは、前歯が前方に押し出される形で口元の突出感が強まることがあります。厚生労働省の調査によると、歯列矯正経験者の約37.8%が「矯正後の見た目に不満を感じた」と回答しており、治療の選択と診断の重要性が浮き彫りになっています。

 

また、治療後の後戻りについても注意が必要です。保定装置(リテーナー)の装着を怠ると、せっかく整えた歯列が数年で元の状態に戻るリスクがあります。日本矯正歯科学会のガイドラインでも、保定期間を最低2年間設けることが推奨されていますが、保定の重要性が患者に十分に伝わっていないケースも多く見受けられます。

 

矯正で後悔しないためには、まず信頼できる矯正歯科を選ぶこと。そして、自分の症例に合った治療計画が立てられているか、抜歯の必要性や骨格的な要因が正しく評価されているかを確認することが不可欠です。

 

後戻りや仕上がりに対する不満が再治療につながると、数十万円単位の追加費用が発生することもあるため、正しい情報と理解を持って矯正に臨むことが、損失を防ぐ第一歩となります。

 

よくある質問

Q. インビザライン矯正中に口元が前に出てしまうことはありますか?

 

A. はい、インビザライン矯正中に口元が前に出ることがあります。これは、歯を並べるスペースが不足している場合に、前歯が外側に押し出されることで起こることがあります。このような現象は「フレアーアウト」と呼ばれ、特にスペース不足が原因で発生します。治療計画にスペース確保の処置が含まれていない場合、前歯が前方に突出する可能性が高まります。このような変化が気になる場合は、早めに担当の歯科医師に相談し、適切な対処を行うことが重要です。

 

Q. 矯正治療後に歯並びが元に戻ることはありますか?

 

A. はい、矯正治療後に歯並びが元に戻る「後戻り」が起こることがあります。これは、矯正治療で移動した歯が新しい位置に安定するまでの間に、元の位置に戻ろうとする力が働くためです。特に治療直後の半年間は後戻りが起こりやすいとされています。このため、保定装置(リテーナー)を適切に使用し、定期的に歯科医院でチェックを受けることが後戻りを防ぐために重要です。

 

Q. 保定装置はどのくらいの期間使用する必要がありますか?

 

A. 保定装置の使用期間は個人の歯の状態や治療内容によって異なりますが、一般的には矯正治療期間と同じかそれ以上の期間が推奨されます。例えば、矯正治療が2年間だった場合、保定装置も2年以上使用することが望ましいとされています。また、年齢や骨の硬さによっても保定期間は変わるため、担当の歯科医師の指示に従って適切な期間使用することが大切です。

 

Q. 保定装置を使用しないとどうなりますか?

 

A. 保定装置を使用しないと、矯正治療で整えた歯並びが元の位置に戻ってしまう「後戻り」が起こる可能性があります。特に治療直後の歯はまだ不安定で動きやすいため、保定装置を装着しない期間が続くと、歯が元の位置に戻ってしまうリスクが高まります。これにより、再度矯正治療が必要になる場合もあるため、保定装置の使用は非常に重要です。

 

医院概要

医院名・・・海岸歯科室 CHIBA STATION

所在地・・・〒260-0031 千葉県千葉市中央区新千葉1-1-1 ペリエ千葉6F

電話番号・・・0120-087-318


〒260-0031 千葉市中央区新千葉1-1-1
ペリエ千葉6F
0120-087-318

043-202-0555

診療時間
09:00~19:00
休憩時間 13:00~14:30
休憩時間 13:00~14:30
休憩時間 13:00~14:30